テレワークの生産性のアップダウンは、季節と関係ないと思っていませんか?実は、一日の大半を室内で過ごすテレワーカーにとって、「寒さ」は少なからず影響を与えると言われています。
こちらの記事では、テレワークの生産性×寒さのこと、そして寒い時期におすすめの温活法について解説します。
テレワーク環境の不満のトップは寒さだった!
オフィスに出社していると、ビル全体の統一空調で温度が微調整できなかったり、他の人と適温が合わずに苦労することがありますが、テレワークは、自分の最適な温度に調整しながら仕事ができるのもありがたいポイントの一つですよね。その一方で、以下のグラフにもあるように、実際のテレワーカーたちの声から、テレワーク環境への不満点が浮き彫りになっています。
2021年2月に、東京ガス都市生活研究所が実施した「在宅勤務時の住まい環境の実態に関する調査の結果」では、「足元が寒い」といった冬場の寒さに関連した不満点が上位に挙がりました。
「寒さ」がテレワークの生産性ダウンになる原因
テレワーカーにとって、「寒さ」は不満でもあり、不快であることがわかりましたが、次に「寒さ」がテレワークの生産性ダウンに繋がる理由を解説します。
自律神経の乱れ
寒い季節のテレワークでは、昼夜の寒暖差が大きいことにより、自律神経が乱れると言われています。さらに、仕事などのモチベーションアップに繋がるとされる脳内ホルモン「セロトニン」が思うように分泌されず、脳の活動が鈍るので、生産性が上がりにくいと言われているのです。
室内が適切な温度と湿度でない
テレワークにおける生産性ダウンの理由は、自律神経の乱れだけではありません。実は、日頃テレワークで使っている部屋の室温も関係します。
アメリカコーネル大学で実施された研究によると、室温を20℃から25℃に上げると、パソコンのタイピングミスが44%減少したというのです。
また、湿度については、35%を下回ると乾燥によるドライアイなどで生産性が下がり、逆に湿度が60%を超えると、やる気が薄れてしまうと言われています。
よって、テレワーク中は室温を22℃前後、湿度を50%前後に設定するのがおすすめです。テレワーク中に部屋がむわっとしていて眠気を感じたら、生産性がダウンするシグナルです。窓を開けて換気するなどして室温と湿度を調整しましょう。
テレワークの生産性をアップ!お手軽温活法3つ
近年、身体を温めて基礎体温を上げることで体調を整える“温活”が話題ですね。テレワークの生産性をアップするためにも、温活が有効です。今回は、テレワーク中に簡単にできるおすすめの温活法を3つご紹介します。
電気湯たんぽ(あんか)×ブランケット
寒い季節になるとフローリングに足を触れるとヒヤリと感じることもあるでしょう。次第に足元が冷え、テレワークに集中できなくなるかもしれません。そんな人におすすめなのが、電気湯たんぽ(あんか)をフローリングに置き、足を乗せることです。乗せた足に、ブランケットを被せると熱が放出されず、暖かさが持続しやすくなります。
温熱素材のレッグウォーマー
足首を温めると全身の血の巡りがよくなるといわれています。レッグウォーマーは、冷えやすい足首より上を覆うので、足裏の放熱ができ、汗の蒸散もスムーズです。見た目も可愛く、肌触りが気持ち良いモコモコ系を中心とした温熱素材のものが多数ラインナップされていますので、チェックしてみてください。
白湯×生姜
一度沸騰させたお湯を適温に覚ました白湯は、目覚め効果とデトックス効果があるだけでなく、身体の代謝を上げ、胃腸などの内蔵を温める効果もあります。だから、白湯を飲むと身体を芯から温めることができるのですね。白湯で身体がぽかぽかするのをキープさせるには、生姜を入れるのもおすすめです。生姜は、スライスしても、おろしても、パウダー状のものでも、お好みで入れてみると良いでしょう。
身体を温めるときの知っておきたいこと
足元の冷える冬場のテレワークで生産性を上げるには温活が有効ですが、他にも知っておくとよいポイントがあります。
低温やけどに注意する
先にピックアップした電気湯たんぽといった温感グッズは、長時間、身体に触れると低温やけどになるリスクがあります。接触部位の温度が44℃の場合、約6時間で低温やけどになってしまうといわれているので、長時間の使用には休憩を挟むなど、注意して利用しましょう。
軽くストレッチを心がける
温活と組み合わせてストレッチを取り入れるのも効果的です。テレワークの休憩時間に肩を回す、スクワットをするといった軽いストレッチを取り入れると血行が良くなり、身体や足元が冷えにくくなります。YouTubeなどにもテレワーク中にできる簡単ストレッチの動画が多数アップされているので、チェックしてみてくださいね。
温活を実践して、テレワーク中の寒さを払拭しよう
今回は、テレワーク中の寒さや足元の冷えによって、生産性が下がってしまう可能性についてご紹介しました。
テレワーク中でも簡単に取り入れられる”温活法”があります。今回ご紹介した方法を実践し、身体を足元からしっかり温めつつ、生産的なテレワークを目指しましょう。