新型コロナウイルス蔓延の影響により、各社においてテレワークへの移行が進み、今ではテレワークが主流になってきています。
そんな中、テレワークにおける勤務環境をより良くするために試行錯誤されている企業の方も多いのではないでしょうか。特に、勤務中のコミュニケーションツールについては、どの企業も重点をおいて選定されているかと思います。
今回は、ビジネスチャットツールの中でも利用者急増中の「slack」についてご紹介します。
テレワークで注目を浴びるビジネスチャット「slack」とは
ビジネスチャットツールとは、「LINE」や「facebook messenger」などの個人用チャットツールを、企業での利用を想定し機能強化したツールのことです。ビジネスチャットツールには、「Chatwork」や「MIcrosoft Teams」などの有名ツールがありますが、今回は「slack」について取り上げたいと思います。
「slack」は、サンフランシスコに拠点を置くアメリカの企業が提供しており、2017年に日本語版をリリースしました。
テレワークの普及により利用者が急増しており、1日のアクティブユーザー数は今や1,200万人以上です。日本においてもソフトバンクやDeNA、電通など数々の有名企業への導入実績があり、多くの企業で導入が進んでいます。
テレワーカーがslackを導入するメリット
次に、slackを導入するメリットを、3つご紹介します。
迅速かつ手軽に情報共有ができる
冒頭の挨拶や宛名を記載するメールに比べ、要件のみを手短に記載することができるslackでは、かなり手軽にメッセージを送ることができます。チャンネルのメンバー全員が閲覧可能なので、関係者が含まれる適切なチャンネルさえあらかじめ作成しておけば、CCに関係者を追加するという面倒な作業も不要です。
また、slackには送信済みメッセージの編集機能があり、誤字脱字などをあとから修正することができます。そのため、メッセージ送信の心理的ハードルが下がり、コミュニケーションの促進やスピードアップにも繋がります。
外部ツール連携、情報の集約化ができる
slackでは、Googleの各種サービスや、タスク管理ツールなどのさまざまな外部ツールと連携ができます。
Googleドライブと連携してドライブ内のファイルをslack上で閲覧したり、タスク管理ツールと連携してタスクの進捗状況を共有したりなど、かなり豊富な活用方法があります。よく使うツールをslackと連携しておくことで、普段の会話に加えて他のツール上にあるテキストやファイルなどが全てslack上に集約され、メンバーとの情報共有もしやすくなります。
slackの導入を検討されている企業のご担当者様は、他のツールの選定基準としてslack連携が可能かどうかをチェックしておくのも良いかもしれませんね。
社員同士のフラットな関係が構築できる
電話やメールでは畏まってしまう相手に対しても、slackを使うことでカジュアルに会話をすることができます。普段からカジュアルに上司や部下と会話をすることにより、上下関係の緊張感を緩和し、それが結果的にフラットな関係構築につながるそうです。もちろん距離が近くなりすぎるのは良くないですが、気軽に相談がしやすい関係性があるのは重要ですよね。
中には、オフィシャルな内容はメールで、メールで連絡するほどでもないがちょっと相談したいという内容はslackで、などうまく使い分けをしている企業もあるようです。
テレワークをもっと快適に!おすすめslack活用術
ここでは、おすすめのslack活用術をご紹介します。
チームごとのチャンネルで仮想オフィス化!
slackでは、「チャンネル」というグループを複数作成し、そこにメンバー登録をされている人がチャンネル内の会話を閲覧&参加することができます。この「チャンネル」を、チームごとに作成することで、チームメンバー全員が会話の内容を把握し、まるでオフィスで一緒に働いている時のように情報交換をすることができます。
他に、トピックごとにチャンネルを作成するのもおすすめです。
スタンプで気軽にアクションを!カスタムスタンプも
slackにはスタンプ機能があり、それぞれが送ったメッセージに対してスタンプでリアクションをすることができます。スタンプ機能を利用して気軽にリアクションができることが、フラットな関係構築に役立っているとも言われています。「承知しました」や「ありがとうございます」など簡単な返答であれば、スタンプを活用して返事をすることで、送る側・受け取る側がお互いに時間を節約することもできます。
また、デフォルトで用意されているスタンプに加えて、自分で作成したカスタムスタンプを使用することもできるため、個人の名前や会社特有の挨拶などをスタンプにすると、より会話が盛り上がります。
あえて雑談専用チャンネルを作ろう
対面での仕事に比べて、コミュニケーション量が必要最低限になりがちなテレワークにおいては、お互いに声をかけやすくなるような関係の構築が重要です。
そこで、あえて雑談の場を設けコミュニケーション量を増やすことで、メンバー同士の距離が縮まり、結果的にチームとしてのスムーズな連携につながることが期待されます。
企業によっては、毎日のおやつを投稿するチャンネルや、あつまれどうぶつの森をプレイするメンバーが情報交換をするチャンネルなどを作っているようです。趣味やプライベートなどさまざまな切り口でチャンネルを作ってみると、社内のメンバーの意外な一面などを知ることができて面白いかもしれません。
また、社内専用Twitterのように個人がつぶやく「timesチャンネル」もslackの活用文化として有名ですよね。ぜひ、参考にしてみてください。