コーチングという言葉を聞いたことはありますか?
企業の人材育成手段としてはもちろん、個人での利用も拡大しているコーチング。テレワーク化が進む中で、実は需要が高まっているんです。今回は、コーチングとは何かについて、そしておすすめのオンラインコーチングサービスを3つご紹介します。

テレワークの推進で需要が高まる「コーチング」とは何か

コーチング(Coaching)とは、目標達成やモチベーション向上などを目的として、相手の話に耳を傾け、問いかけを通して気づきを施し、伴走者として支援を行うコミュニケーション手法のことです。

ほんの10年ほど前は、経営者や大手企業幹部などへのエグゼクティブコーチングなどが主流で「限られた人が受けられる高額なサービス」という認識があったように思いますが、昨今ではオンラインで受けられる個人向けのサービスが多数登場しているほか、法人向けのプランやチーム・グループコーチングなど、コーチングにも様々なバリエーションが生まれています。

コーチングと、ティーチングやカウンセリングとの違いとは?

コーチングとよく混同されるのが、ティーチングやカウンセリングですが、どちらもコーチングとは異なります。

ティーチングとは、指導者が持っている知識やスキルについてを教えることであり、基本的には教える側から教わる側への一方向のコミュニケーションです。教えるべき正解があり、指導者が正解を知っていることになります。

コーチングは「答えはその人の中にある」という考えを前提としています。すなわち、コーチが正解を持っているわけではなく、あくまで傾聴と問いかけにより、その人自身が答えを導き出すことをサポートする方法です。

カウンセリングも、相手の話によく耳を傾けるという特徴は確かにコーチングに似ていますが、主に心の悩みについて、不安の軽減や解決に向けて行う支援であり、治療の意味合いを持ちます。

コーチングは、基本的には目標など先にあるものに対するアプローチであり、カウンセリングが「マイナスからゼロへ」の支援であることに対し、コーチングは「プラスからプラスへ」の支援であると言われることもあります。

カウンセリングに関心をお持ちの方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
「テレワーク、正直つらい…」というあなたへ 気軽に受けれるオンラインカウンセリングサービス3選

なぜ、テレワーク下でコーチングが注目されているのか

企業や管理職目線でのニーズ

まずは、テレワークを推進することにより、従来のマネジメントが通用しなくなってきていることが挙げられます。テレワークの課題としてよく聞こえてくるのは「部下がちゃんと仕事をしているのかわからない」「業務のプロセスが見えづらく、管理が難しい」といった管理職の声です。

遠隔でのマネジメントが必要となるテレワークにおいて、個々の状況を定期的に把握し、目標達成に導くための手法として、コーチングが注目されているのですね。

以前、以下の記事でご紹介した1on1もコーチングの一つのあり方と言えます。
テレワークでこそ実践したい、1on1の始め方

また、企業の経営において、人的資本の重要さが指摘されるようになってきていることも、コーチングが注目される背景の一つと考えられます。

社会が成熟したこれからの日本においては、いままでのような画一的な規則や制度のままでは、個々の能力を最大限に生かし、企業として付加価値を生み続けて行くことは難しいと言われています。このような課題には、まさにコーチングという個々の成長を促し支援する手法が適しているというわけです。

働き手としてのニーズ

一方、管理職と同様に従業員からも「上司に適切に評価してもらえるのか不安だ」といった声も多く聞かれます。

テレワークにおいて、オンラインでのコミュニケーション機会が増加したのに対し、対面でのコミュニケーションが大幅に減少することで、業務上の課題感や不安の解消に時間がかかったり、生活リズムや人間関係にも変化が生じることなどから、今後のキャリアやライフプランについて「このままで良いのか?」と不安を抱くケースも多くあります。

企業が人事的な施策としてコーチングを取り入れることで、主に業務内容やキャリアについて不安を解消しつつ目標達成に向かうことができる機会も増えているほか、オンラインコーチングなど、個人であっても気軽にコーチングを受けられるようになった近年では、業務内容に限らず幅広くコーチングを活用することで、VUCAの時代を生き抜くための手法としても注目されているのですね。

テレワーカーにおすすめのオンラインコーチングサービス3選

個人で気軽に始められるオンラインコーチングのサービスは多数あり、コーチングの内容自体はコーチとの相性次第でもあるので、まずは診断テストやオンライン面談などで自分にあったコーチと出会えるかどうかが大切です。

mento(メント)

引用元:https://mento.jp/

mentoでは、審査合格率がわずか10%以下と、狭き門を潜り抜けた経験豊富なコーチと出会うことができるサービスです。UIもシンプルでわかりやすく、初めての方でも簡単に開始することができます。

はじめに、所要時間3分ほどの簡単なアンケートに回答することで、おすすめのコーチを複数人表示してくれます。プロフィールや経験などを確認して任意のコーチを選択して、体験セッション(1回60分、5,500円)を受けることができます。

そして体験セッションはなんと「何度でも」受けることができます。通常のセッションはコーチの経験により1回5,500円〜55,000円以上と幅があるのですが、好みのコーチに出会えるまで1回5,500円でコーチングを受けられるのはとても魅力的です。

ZaPASS(ザッパス)

引用元:https://zapass.co/coaching

ZaPASSでは、コーチングを提供するだけでなく、コーチングを学ぶ講座も主催していたり、3ヶ月の最低契約期間を設けるなど、コーチングの質に力をいれているサービスです。コーチングは、長く継続することでより効果が高まると言われているので、サービスとしてのコミットメントが感じられますね。

ZaPASSでは、はじめにオンラインの無料面談を行ってくれます。コーチングとは何か、どのような活用方法があるのか、どうしてコーチングを利用しようと思ったのか、といったことを丁寧にヒアリングし、おすすめのコーチを紹介してくれます。

通常のセッションは、コーチにより1回60分8,800円〜77,000円ですが、初回は半額で受けることができます。途中でコーチの変更も可能なほか、活用方法や不安な点は運営スタッフにLINEで気軽に相談ができるのも心強いサービスです。

mybuddy(マイバディ)

引用元:https://www.mybuddy.jp/lp

mybuddyは、オンラインコーチングの中では比較的新しいサービスで、2023年4月現在はリリース記念として1回60分のセッションが何回でも3,000円という驚きの価格で提供されています。コーチングを受けてみたいけど、予算の都合でなかなか難しかったという方も、継続を前提に「やってみようかな?」と思える価格ですよね。

初回は、簡単なアンケートに答えて会員登録をした上で、一覧からコーチを選択し、初回のコーチングを申し込みます。コーチ陣はそれぞれ詳細のプロフィールを顔写真付きで掲載しているので、じっくりと確認して選択することができます。

何回でも3,000円のため、初回の特別料金などはありませんが、セッション◯回でいくらといったパッケージ料金ではなく、1セッションごとに支払いを行う形式も、安心感があります。

テレワークが推進されるなかで、ますます注目を集めるコーチング。企業や管理職にとっても、一働き手としても、不安定で予測の難しいVUCAの時代において、コーチングを活用することで理想のテレワークライフを実現できるかもしれません。

少しでも気になる方は、ぜひ一度、オンラインコーチングを受けてみてはいかがでしょうか?