新型コロナウイルスが流行し始めてから早くも2年以上の時が経ち、在宅でのテレワークにすっかり慣れてきた方も多いのではないでしょうか。

この2年間で、より快適にテレワークを行うための環境づくりに励んできた方がいる一方で、暫定的な環境でなんとかやり過ごしてきた方もいると思います。

今回は、テレワークでよくあるお部屋の悩みと、一人暮らしのテレワークにおすすめの間取りをご紹介します。

今後もテレワークという働き方は定着していくと考えられますし、この機会にしっかりテレワークに集中できる環境を整えてみてはいかがでしょうか。

テレワークでよくあるお悩みと、気を付けたいこと

テレワークでよくあるお部屋の悩みを3つ紹介します。

1つ目は、仕事とプライベートの切り替えが難しいことです。これは、住空間と仕事場が全く同じ場所になってしまっていることが原因と考えられます。

解決策としては、物理的に仕事場と生活空間を区切ること。一人暮らしのワンルームだと使えるお部屋が1つしかないため、物理的に区切るというのもなかなか難しいかもしれません。しかし、簡単なパーテーションを設置したり、仕事専用のデスクスペースを決めてプライベートと使い分けたりと、ちょっと工夫するだけでも気持ちの切り替えには効果的です。

2つ目は、テレワークに必要なモノを配置するスペースが確保できないことです。

職種や仕事内容によりますが、自宅でテレワークをするとなると、これまでオフィスに置いていた仕事に必要なモノは、自宅で使用することになります。文房具などの事務用品が少し増えるくらいなら問題ないですが、大量の書類やプリンターなどの機械を一人暮らしの自宅に置くとなると、なかなかスペースの確保が難しいですよね。

そのような場合には、収納スペースに配置してしまうのがおすすめです。仕事に必要なものとはいえ使用頻度が高くないものであれば、収納スペースでの保管でも問題ないでしょう。特に、これから引っ越しを検討しているという方は、収納スペースが広いお部屋を選ぶと便利です。普段は目につかない場所に配置することで、部屋の中のモノが少なくすっきりとして、在宅でのテレワークでも集中できることでしょう。

3つ目は、通信環境が安定しないことです。

ビデオ会議やチャットのやりとりが必須となるテレワークにおいて、通信環境が整っていないことは致命傷になりかねません。プライベートでは、少しくらい通信環境が悪くてもなんとかなりますが、仕事となるとそうはいきませんよね。

家中どこでも快適な通信環境を整えるためにWi-Fiの中継機を設置する、もしくはどうしても安定しない場合は有線接続を検討するのも良いでしょう。

一人暮らしのテレワークにはおすすめの間取りとは

仕事とプライベートが分けやすい、1LDK

一人暮らしのテレワークには、1LDKがおすすめです。その理由をいくつか紹介します。

まず、1Kや1Rのお部屋と比べて、シンプルに部屋面積が広いためです。全体的にゆったりと使うことができるため、気持ちにも余裕が持てるでしょう。

次に、仕事とプライベートのスペースを物理的に区切ることができ、オン/オフの切り替えがしやすいためです。1LDKのお部屋であれば「1部屋を寝室、もう1部屋を生活スペース」にしたり、「1部屋を生活スペースとしてまとめて、もう1部屋を仕事部屋」にしたりすることができます。

これは1Rや1Kの間取りではなかなかできないですよね。場所を使い分けるようにしたことで、睡眠の質が上がった!なんて方もいらっしゃるようです。

他に、1LDKのお部屋をおすすめする理由として、一般的に1Kや1Rと比べて設備が充実していることが挙げられます。収納スペースが多く、コンロが2口以上設置された広いキッチン、玄関にはTVモニター付きインターホンが標準装備されていたりなど、暮らしやすい設備が充実していることが多いです。

テレワークでは在宅時間もかなり増えますし、自宅の設備が充実しているとプライベートでもおうち時間を楽しむことができますよね。

広いキッチンでテレワーク中のランチタイムを充実させられれば、気分転換にもなるのでおすすめです。

ここまで、1LDKをおすすめする理由をご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。それは、お部屋が広くなる分、家賃が高くなってしまうこと。

テレワークが続くことが想定されるのであれば、思い切ってグレードアップしてみるのも良いですし、ほとんど出社することがないのであれば、いっそのこと郊外に引っ越すのもおすすめです。都内と比べて郊外に出ると家賃はぐんと安くなるので、都内で1Rのお部屋に住むのと変わらない家賃で、より広いお部屋に住むことも不可能ではありません。ぜひ検討してみてください。

1LDK以外なら、1DK(メゾネット)や1SK(サービスルームつき)

もし1LDKでよいお部屋が見つからなければ、メゾネットタイプの1DKや、サービスルームのついた1SKといった間取りもおすすめです。

メゾネットとは、天井が高く、部屋の中に階段があって、上下に空間が別れているお部屋のことです。広々とした空間であるほか、プライベートと仕事場を物理的に区別しやすいため、一人暮らしのテレワークにもおすすめと言えます。

サービスルームは、聞き慣れない方が多いかもしれませんが、窓のない三畳程度の小部屋のこと。実は、建築基準法で「居室は、床面積の7分の1以上の窓を設置する」ことが定められており、窓が設置できない小さな場合は居室と呼ぶことはできないため、代わりにサービスルームと呼ばれます。基本的に小さい空間ではありますが、三畳もあれば一人のテレワークには十分ですよね。プライベート空間と区別しつつ、秘密基地のような心地の良い環境が作れれば、テレワークも捗ることでしょう。

好みの間取りが選べないときは、こんなひと工夫!

理想の間取りの部屋になかなか出会えなかったり、予算や仕事の都合でどうしても引越しが難しいという場合には、お部屋のレイアウトを工夫することでも、テレワークに集中しやすい環境作りができます。

例えば、写真のように壁側にデスクを配置するとデスクに向かっている間は余計なものが視界に入ってこないため、仕事に集中することができます。

他に、デスクとソファやベッドなどの向きを調整することによって仕事モードとプライベートモードで目に見える景色をガラッと変えて、気持ちを切り替えるなんてことも可能です。

また、ウォークインクローゼットなどの大きめの収納があれば、その収納スペースを部屋に見立てて仕事部屋として活用する方もいるようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はテレワークのよくあるお悩みと、一人暮らしのテレワークにおすすめの間取りについてご紹介しました。

これから引っ越しを考えている方だけでなく、今住んでいるお部屋でテレワーク環境を見直したいという方にとっても、小さな工夫で快適なテレワーク環境をつくることができますので、ぜひ参考にしてみてください。