コロナ禍で働き方の一つとして定着したテレワーク。なかにはオフィス勤務よりもテレワークの方が人間関係のことなどメンタルの負担をあまり考えなくても良いのでは……と思う人もいるかもしれません。とはいえ、テレワークがメインとなると、相談するタイミングを逃してしまったなど、メンタルのバランスを崩す場合もあります。

こちらの記事ではテレワークとメンタルバランスにまつわることについて解説していきましょう。

お気楽そうなテレワーク? 実はメンタル面で懸念点も!

テレワークだと感染防止につながる、オフィスのリアルな人間関係に悩まなくて済むというイメージを抱く人もいることでしょう。実際のところ、株式会社パーソル総合研究所が2020年6月に実施した「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」によると、テレワークでも仕事における悩みを抱えているという結果が出ました。

テレワーカーの不安感は以下のグラフでもわかるように、4人うち1人が「自分が孤立している」「仲間がいない」などのネガティブ寄りの思考を抱いています。このリアルな思考に関しては放置せず、社会全体で改善するよう何らかのアクションをすることが必要です。

出典:テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査 |パーソル総合研究所

テレワークでメンタルケアをするポイントについて

テレワークをしていて孤独感などの何らかの不安や悩みを抱え、そのままの状態で過ごすと仕事にも影響を及ぼすかもしれません。そのような事態にならないためにもメンタルケアが必要です。ではどのようなメンタルケアがあるのでしょうか。簡単にできるポイントについて紹介しましょう。

ポイント1:柔軟な考えができるよう心掛ける

担当する仕事があると「○○までに終わらせなければならない」「今は○○するべきだ」など、自分に対してストイックな人もいるでしょう。このような意気込みは大切ですが、取引先が思うように動かないなどで仕事が上手くいかなかった場合、メンタルが弱くなってしまうことも。その後の仕事にも影響を及ぼすかもしれません。「今日は上手く行かなかったけど、気持ちを切り替えて明日と明後日に頑張ろう」という柔軟な心で捉えると、心も楽になります。メンタル系の書籍でも考え方を柔軟するノウハウについても触れているので、これからのためにもヒントにしてみてはいかがでしょうか。

ポイント2:気持ちを切り替えるルールを考え、実行する

テレワークの悩みとして仕事とプライベートの切り替えができないという声が挙がっています。就業時間を過ぎても仕事をし続ける、子どもが寝たら夜中に仕事を再開するなども、気持ちの切り替えができないパターンです。このサイクルが続くとメンタルが持たなくなるかもしれません。「夕方6時になったら仕事用パソコン電源を切る、翌日まで再起動しない」といったルールを考え、それを実行しましょう。

ポイント3:テレワーカー同士で定期的にコミュニケーションする

テレワークによって「孤独」を感じている人も少なくありません。特に今までオフィスでチーム一丸となって仕事をしていた人にとって、テレワークで話す相手も身近にいなくなり、寂しさを感じているかもしれません。テレワーカー同士なら普段の悩みを話したり、聞いたりできるので、定期的に雑談形式でミーティングを設けるのもおすすめです。コミュニケーションを図ることによってメンタルが安定する見込みがあります。

参考:テレワークでメンタルが不安定な場合に知っておきたい窓口

テレワークをしていると「孤独」や「見えないプレシャー」を感じるという人もいることでしょう。
「最近、メンタルがちょっと……」という危険信号を感じたら、自分で悩みを抱え込まず勤務先以外の何らかの相談先(駆け込み先)を決めておくのが良いでしょう。参考までにメンタルケア系の相談窓口については、以下のとおりです。

働く人の「こころの耳電話相談
厚生労働省が管轄する相談窓口です。働いている人や企業の人事労務担当者からの相談を専用のフリーダイヤルで受け付けています。メンタルバランスだけでなく、2015年12月からスタートしたストレスチェック制度などもあります。プライバシー厳守で対応しているので、安心です。

連絡先:0120-565-455(フリーダイヤル)
相談時間:月曜日・火曜日 17:00~22:00、土曜日・日曜日 10:00~16:00
事前予約:上記の曜日の時間帯であれば予約不要

オンラインカウンセリング cotree
cotree(コトリー)は24時間対応のオンラインカウンセリング窓口です。いつでもどこでもビデオや電話、テキストメッセージで自分の状況に合わせた方法でカウンセリングを行っています。これまで多数の実績があり、利用実績件数は65,000件(※2021年8月19日時点)。担当カウンセラーは、実績や技術面において審査を通過した190名以上で構成されています。悩みや不安、心の不調などといった相談が可能です。

相談時間:24時間356日対応
利用代金:ビデオ・電話によるカウンセリング 5,500円 (税込)〜/45分、テキストメッセージによるカウンセリング 8,800円(税込)~/2週間
事前予約:必須

テレワーカーのメンタルケアは今後のためにもしておきましょう

テレワークで孤独などを感じたことがあったなら、何らかのメンタルケアをおすすめします。柔軟な考え方を心がけたり、気持ちを切り替えたりなどの心構え、テレワーカー同士のコミュニケーションを図るとメンタルケアができるかもしれません。また、状況によってはメンタルケアに精通した専門家に相談するのも良いでしょう。こちらの記事を参考に最適なメンタルケアを考えてみてはいかがでしょうか。