さて、今日も仕事に取り掛かりますか!
少し気合を入れて、淹れたてのお茶などを片手に作業スペース向かう。
仕事のほとんどをテレワークでこなす筆者にとっても、多くの読者にとっても日常となった光景です。しかし、神聖な作業スペースに先客がいることがしばしば…。
そう、猫です。
ここにいてはジャマになる、ということをおそらく完全に理解しながら、目線は決して合わせることなくパソコンの上で優雅に毛づくろいなどをする。またある日には、椅子の背もたれなどというわずかな幅を足場に、背後から首筋のいちばん痛いところを噛む。もふもふの足でなにかのキーを押し、見たこともない機能を呼び出す。足元から、モノ言いたげな目で黙ってじっと見つめてくる。キーボードにそっと前足を置き、Deleteキーを封じられる。オンライン会議にしれっと出席する。
こうした戦いが、猫のいるわが家でも毎日のように繰り広げられているのです。
『じゃまねこ』という言葉があるほどに、猫は作業をしている人のジャマをするのが大好き。でも、なぜ猫はテレワーク中の飼い主のジャマをするのでしょうか?
わが家の猫にインタビューしてみました。
ーー私たちはあなたのご飯代を稼いでいるのに…なぜジャマをするのですか?
ニャー。
ーー不勉強ですみません。おっしゃっていることがちょっと…
ニャー!
ダメです、ニャーしか言えないようです。
猫語が理解できない以上しょうがないので、その理由を飼い主の希望的観測を含めて想像してみます。
理由①:テレワーク中ずっと見ているパソコンに嫉妬している
普段なら、行ってきまーすと出かけてしまえばお留守番。「飼い主がいなくてつまらない」と時間を持て余しているかもしれません。(そうだったらいいな。)
それが、テレワークとなると1日中一緒!嬉しくて嬉しくてたまらない猫は、遊んでもらいたい!と気持ちが高ぶっている可能性が考えられます。ところが飽きるまで遊んでもらえると思ったのも束の間、飼い主は自分のことなんてそっちのけでパソコンを眺めてばかり。「私のような美しい毛皮も持たない、つるぺたで無愛想なそいつの方がいいっていうの!?」と、嫉妬心から邪魔してやれ!と思っているのかも。(そうだと嬉しい。)
猫がノートパソコンの画面の方を踏んづけて、ひっくり返してしまったとしても
「ふふふ…可愛いやつめ」
と、心の余裕ができますね。
理由②:テレワークで家にいる飼い主さんが好きすぎる
せっかく一緒にいるのだから、片時も離れたくない!
飼い主さんが好きすぎるあまり、キーボードを叩く手にしがみつき、自分を撫でない手に噛み付くのでは?(だったら、痛くてもぜんぶ許す。)
大好きな飼い主さんには、とにかく自分を見て欲しくて画面を遮るように座り、視界を自分色に染めているのだと考えられます。結果的に、オンライン会議の画面が猫のどアップになったとしても、光栄の極みですね。
画面に大写しにされた猫の毛の1本1本を見て、取引先の皆さんもさぞほっこりしていることでしょう。
なお、猫の方が譲歩して膝に座ってくれた時には、座りやすいようにつま先を少し上げて水平に保つようにしましょう。そのまま丸くなって眠ってくれれば、夢のようなテレワークタイムの始まりです。
理由③:単に使用中のパソコンが温かい
テレワーク時に常時通電しているパソコンはほんのりと温かい。
それは猫にとって、陽だまりのような心地のいい場所のはずです。
あまり考えたくない可能性ですが、ただただ暖を取っているだけということも考えられます。飼い主になんて興味はない、このぬくもりが欲しいだけ。そう思ってパソコンの使用権を争っているのだとしたら、本日の営業は終了したくなるほどの悲しさです。
これについては多くを語るのはやめておきましょう。
理由④:テレワークでずっと家にいるので、失職したのでは?と心配になっている
朝になるといつも窮屈そうな服に着替え、歩きにくそうな靴を履いて出かけていた飼い主が出かけない。ずっと家にいるのはもしかして、失職したのでは?
だとしたらマズい、ご飯のグレードが下がるかもしれない。おやつの回数も減るかもしれないし、ヘタをしたら餓死だ!
そう焦って、「おい!仕事はどうした?まさかYouTubeを見て現実逃避してるんじゃないだろうな?おい!」と気が気ではないのかもしれません。とにかくYouTube逃避をやめさせなくては…とジャマをしている、ということが考えられます。
どんな状況になっても、猫を飢えさせることがないよう日頃からきちんと貯金をしておきましょう。(ほんと、大事。)
◇ ◇
さて、猫がテレワークをジャマする理由について、飼い主の希望的観測が多分に入った視点から考えてきました。「家で仕事してると猫がジャマするんだよね〜。まいっちゃうよ。」と話すテレワーカーのほとんどが、そう言いながら嬉しそうにはにかんでいることを筆者は見逃していませんよ?
なお猫によるジャマが深刻で深い悩みを抱えていらっしゃる方には、他にもっと有益な記事がたくさんありますので、そちらをご参照ください。
TeleWorker編集部のみゃくこでした!