2024年1月1日、能登半島地震という大災害が発生しました。津波や地震による家屋の倒壊、火災などが発生し、依然として被害の全貌が見えていません。

テレワークが普及したことにより、会社ではなく自宅で被災するケースも増えています。本記事では、災害発生時に自宅で仕事をしているテレワーカーに向けた、災害発生時の基本的な行動について解説します。

テレワークと災害への備え

テレワークの普及に伴い、災害発生時に自宅で仕事をしているテレワーカーの割合も増加しています。しかし、テレワーク中の災害は、オフィス勤務の場合と異なる課題があります。

例えば、

・避難や安否確認が難しい
・仕事や連絡が継続できない
・家族の安全を守れない
・心身の健康を維持するのが難しい

といった課題が挙げられます。

そのため、テレワーカーは、災害発生時に備えて、以下のような行動をとることが重要です。

・災害発生時の基本的な行動を理解する
・テレワーク中の災害で仕事や連絡を継続するための方法を検討する
・家族の安全を守るための方法を検討する
・心身の健康を守るための方法を検討する

また、テレワーク中の災害に備えて、以下のような具体的な対策を事前に検討することもおすすめします。

・災害時の連絡方法を家族や同僚と確認する
・災害時の連絡手段として、スマートフォンやタブレット端末を用意する
・自宅のインターネット回線やWi-Fiの契約状況を確認する

テレワーク中に被災したら?災害発生時の基本的な3つの行動

災害発生時にまず大切なのは、自分の安全を確保することです。そのため、安全確保の優先順位を理解し、安全な場所に避難しましょう。

避難の優先順位は、以下の通りです。

・自分自身を守る
・家族や同居人を守る
・困っている人を助ける

また、会社や同僚の安否確認をすることも重要です。災害発生時に安否確認を行う方法としては、電話、メール、SNS、音声通話アプリなどがあります。ただし、災害発生時には、これらの通信手段が利用できなくなる可能性もあります。そのため、複数の通信手段を用意しておくことが望ましいです。

災害発生時には、テレビやラジオなどの情報源から、最新情報を収集しましょう。

ここからはテレワーカーが被災した際に行ないたい3つの行動についてご紹介します。

テレワーク中の災害で仕事や連絡を継続する

テレワーク中の災害で仕事や連絡を継続するためには、インターネットや通信手段の確保が重要です。そのため、自宅にインターネット回線やWi-Fiを用意しておきましょう。モバイル回線も用意しておくと、万が一インターネット回線が利用できなくなった場合に備えることができます。スマートフォンのテザリングを使用するのも良いでしょう。

また、仕事の優先順位を見直し、重要な仕事から優先して対応しましょう。例えば会社への安否連絡や打合せのリスケジュールの連絡等が挙げられます。また、業務の代替手段を検討しておくことも重要です。

家族の安全を守る

家族の安全を守るためには、家族との連絡方法を事前に確認しておきましょう。その他にも、家族の避難場所を確認しておくことや、家族の健康状態を把握しておくことも重要です。

家族との連絡方法としては、先述の通り電話やメール、SNS、音声通話アプリなどがあります。また、家族の避難場所は、事前に家族全員で把握しておきましょう。避難場所に持っていくものなども事前にリュックサックなどにまとめておくのも重要です。

心身の健康を守る

災害は、心身に大きな負担を与えます。そのため、自分の安全を確保した上で、ストレスを溜めないようにしましょう。また、復旧に向けた準備にも目を向け、心の準備をすることも重要です。

ストレスを溜めないためには、適度に休息をとり、趣味や好きなことに没頭するなど、リフレッシュできる時間を確保しましょう。復旧に向けた準備としては、備蓄品の確認や、復旧計画の作成などが挙げられます。ただし、ご自身や家族、周囲の人の安全を確保してから取り組みましょう。

まとめ

テレワーク中の災害は、オフィス勤務の場合と異なる課題があります。そのため、テレワーカーは、災害発生時に備えて、以下のような行動をとることが重要です。

・災害発生時の基本的な行動を理解する
・テレワーク中の災害で仕事や連絡を継続するための方法を検討する
・家族の安全を守るための方法を検討する
・心身の健康を守るための方法を検討する

災害はいつ何時に発生するか分かりません。これらの行動を参考に、テレワーカーの皆さんが、災害に備えて必要な情報を得ることができれば幸いです。