自宅やコワーキングスペースではいまいち集中できず、新しいテレワーク場所をお探しの皆さん、図書館でのテレワークを試してみてはいかがですか?

本来図書館は読書をする場所ですが、社会的にテレワークが推進されたことで、働くための環境を整備する図書館が増えてきています。

そこで今回は、静かで集中できるテレワーク環境を求めている方へ、図書館でのテレワークの魅力と注意点、東京都内のおすすめの図書館についてご紹介します。

図書館でのテレワークの魅力

社会人になってから、図書館を利用する機会が減ってしまったという方は少なくないことでしょう。毎日の仕事や家事、子育てに追われ、勉強や読書の時間の確保は難しくなりますよね。周りを気にせず、読書や勉強に没頭できる図書館は、とても贅沢な場所にも思えるかもしれません。

本来は、読書や学習のための場所である図書館ですが、コロナ禍を経てテレワークが社会的に推進されたことで、仕事をする目的での利用を可能とする図書館が増えてきました。図書館でのテレワークが可能となれば、遠ざかってしまっていた図書館の利用機会が得られるかもしれません。

図書館でのテレワークの魅力は、やはりその特別な空間にあります。図書館というのは、たくさんの書籍に囲まれながら、興味関心分野の本を探してとことん調べものをしたり、純粋に本を楽しんだり、本を読むことで癒されている人や、目標に向かって黙々と勉強に取り組む人たちが集まっていて、知的好奇心が刺激されますし、ポジティブなエネルギーが感じられる場所です。

もちろん、業務に関連する書籍を探して、インプットができることも魅力の一つです。

そして、こんな贅沢な空間のほとんどは、無料で利用できてしまいます。新しいテレワーク場所を探している人にとって、図書館はぜひおすすめしたい場所なのです。

図書館でテレワークする場合の注意点

テレワークの可否、パソコン持ち込み可否を確認する

図書館でのテレワークは広がりつつあるものの、中にはパソコンの持ち込みを想定していないところがあります。テレワークで図書館を利用したい場合は、パソコンの持ち込みを明示的に許可しているところや、テレワークのためのワークスペースが用意されているところを利用するのが安心です。

パソコン持ち込みやテレワークを許可している図書館の場合、電源やWifi環境も整っているケースが増えているようですが、念の為、それらの環境も確認しましょう。

原則、音声通話やオンライン会議はNG

図書館は原則、大きな音を出す行為はNGです。一部、会話可能なワークスペースや談話室、予約制の会議室などを用意している図書館もありますが、多くの場合は音声通話やオンライン会議などは、他の方の迷惑になってしまうので禁止されています。静かに読書や学習に集中する目的で図書館へ来ている利用者も含めて、気持ち良く利用できるように心がけましょう。

図書館でテレワークをする日は、集中日としてオンライン会議を入れないようにしたり、電話が少なくなる夕方以降の時間で利用するのもおすすめです。

また、キーボードの操作音にも注意したいところ。オフィスやカフェ、コワーキングスペースでは気にならないキーボードの操作音も、静かな図書館では響いてしまうこともあります。節度を持ってパソコンを利用できるのが理想です。

飲食や時間制限などのルールを確認する

コワーキングスペースなどと図書館の大きな違いとして、飲食に関するルールがあります。図書館は、大切な書籍を汚してしまったりすることのないよう、食べ物のみならず飲み物に関しても持ち込みを禁止していることが少なくありません。

例えば、飲み物だけであれば持ち込みが可能なところ、飲み物も蓋付きのものに限定しているところ、ロビーや談話室など特定の場所のみで許可しているところなど、図書館によってさまざまです。しっかりルールを確認してから、利用するようにしましょう。

また、パソコン持ち込みやワークスペースの利用について、時間制限を設けている場合があります。図書館は公共の場ですので、自分ばかり占領してしまわないようにしましょう。

ただ、時間の制限をうまく使えば、集中力も高まり、生産性をアップできるかもしれませんよ。

都内でテレワーク可能な図書館

東京都内の図書館は、都や区が各管轄の図書館情報をまとめたウェブサイトを公開していたりするため、最寄りの図書館の情報を検索してみるのがおすすめです。
ここでは、都内でテレワークが可能な図書館の一例をご紹介します。

都立中央図書館、多摩図書館

館内の一部のエリアを除いた広い範囲で、パソコンの持ち込み、利用が可能です。特に中央図書館は、座席数も多く、1〜4階に電源席があり、テレワークに取り組みやすい図書館と言えます。館内にカフェがあるのもありがたいですね。

そして、全国で見ても特に力を入れてテレワークを推進してきた東京都、いずれの図書館でもTOKYO FREE Wi-Fi(無料の無線LAN)を利用することができます。

参考:https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/central_library/internet/
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/tama_library/internet/

江東区立豊洲図書館

ビルの9階〜11階という高層階で見晴らしの良い図書館で、9階の閲覧スペースにてWifiが利用可能です。大きなガラス窓と緑が溢れたテラス席などもあるほか、平日は夜7時、土日祝日も夜9時まで開館しているため、いつもと気分を変えてテレワークをしたい時や商談の帰り道に寄ってみるなんてこともおすすめです。

参考:https://www.koto-lib.tokyo.jp/tabid96.html

北区中央図書館

明るく広々した館内の一部エリアで無線LANが利用可能なほか、インターネット利用席も準備されています。平日・土曜日に開館しており、夜の8時まで利用可能なのも嬉しいポイント。また、赤レンガ倉庫を利用した建築も落ち着いた雰囲気を作り出していて、テレワークのモチベーションをアップさせてくれる図書館です。

参考:https://www.library.city.kita.tokyo.jp/viewer/info.html?idSubTop=0&id=1

新しいテレワーク場所の選択肢、図書館で充実した仕事時間を

今回は、図書館でのテレワークの魅力と注意点などをご紹介しました。

新しいテレワーク場所をお探しの方や、社会人になってめっきり図書館に行く機会が減ってしまったという方にもおすすめしたい、図書館でのテレワーク。

静かで集中できる環境であるだけでなく、新しい情報のインプットができたり、クリエイティブなアイディアも浮かぶかも?!

図書館でのテレワークで、充実した仕事時間を過ごしましょう。