数年に渡るコロナ禍の規制が解除され、自由な移動が可能になった今。

インターネット環境さえあればどこでも仕事ができる!というテレワーカーのみなさんに改めておすすめしたいのが、ワーケーションです。

日本各地の自治体をはじめ、宿泊施設やキャンプ場など民間の施設においても、ワーケーションのためのスペースやプランが多数用意されています。

今回はその中でも、自然に囲まれた絶景のワーケーションスポットをご紹介します。

ワーケーションとは

そもそも、ワーケーションとは何か、おさらいしておきましょう。

ワーケーションとは、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、2000年頃にアメリカで発祥したものと言われています。テレワークという柔軟な働き方を活用することで、普段の仕事環境から離れた観光地などで仕事をしつつ、リラックスしたりアクティビティをして休暇も楽しもうというあり方です。

日本においては、2016年頃から働き方改革がはじまり、有給休暇の取得率向上などの目的で、ワーケーションが注目されるようになりました。また、従来の日本人の旅行スタイルとして、ゴールデンウィークやお盆休みなど一定の祝日に集中しやすく、短期間で多くの人が移動するために、各地で混雑となる傾向にあります。結果として、せっかく出かけたけど、移動に多くの時間を費やしてしまったり、疲れ果てて帰ってきた、という経験を持つ方は多いのではないでしょうか。

このような状況から、国としても、ワーケーションの普及を推進しています。

参考:「新たな旅のスタイル」ワーケーション&ブレジャー|観光庁

ワーケーションの場所選びのポイント

ワーケーションの行き先の選択肢は年々増えていますが、どのようなポイントに気をつけて選ぶのがよいでしょうか。

通信環境

まずはじめに、テレワーカーにとって非常に重要な通信環境についてです。
自然豊かな場所であるほど、充実した通信環境を得るのは難しくなるものですが、昨今ではワーケーション利用を推奨しているキャンプ場などまで登場しており、自然の中であってもネット環境を手に入れやすくなってきています。

ただし、純粋に「Wifi利用できます!」等の記載があるだけの施設では、ネットサーフィンや連絡手段としての通信速度程度までしか保証しておらず、テレワークをすることが前提となっていないことがあります。できれば、「ワーケーションにもご活用ください!」といった文言のある、ワーケーション推奨の施設であると安心です。

電源

次に大事なのが、電源です。
最近では、開放的な屋外でテレワークができる環境を整えている施設も増えているのですが、電源がないことや数が限られていて利用できない場合は長時間の作業には向きませんし、残りの充電を気にして作業に集中できなくなってしまうかもしれません。

ただし、屋外のテレワークスペースに電源がなかったとしても、共有のラウンジやコワーキングスペースで電源が確保できたり、ホテルやロッジ型の宿泊施設であれば、作業をしない時間にまとめて充電ができれば問題ない場合もあります。

周辺環境も含めて、どこで、いつ電源が確保できるか、ある程度想定をしておきましょう。

周辺環境

ワーケーションの魅力のひとつとして、休暇も同時に楽しめることがあります。
自然の中でより作業に集中することができ、結果としてほとんどの時間を仕事に費やした、というのももちろん良いのですが、「リフレッシュやストレス発散もしたい!」といった目的があるのであれば、テレワーク環境以外も事前によく確認をしましょう。

例えば、宿泊予定の施設の中や周辺に、リラックスできるエリアや散歩できるようなコースがあったり、近隣でできるアクティビティ、好みのカフェやレストランがあるか、などは重要なポイントです。

また、それらの環境へのアクセスも確認しておきましょう。「地図上では近く見えたけど、歩くとすごく時間がかかる場所だった!」「1時間に1本しかバスがなかった」などの事態が発生すると、前後の予定に影響が出てしまう可能性があります。移動時間等も含めて、ある程度計画を立てておくのがおすすめです。

絶景!自然豊かなおすすめのワーケーションスポット

では実際に、自然に囲まれた絶景のワーケーションスポットをご紹介します。

壮大な山を味わうなら!白馬岩岳マウンテンリゾート

画像出典:https://iwatake-mountain-resort.com/green/resort-telework

長野県白馬村にある白馬岩岳マウンテンリゾートは、標高1,289mほどの岩岳山頂周辺にいくつかの施設やアクティビティスペースが集まった壮大なリゾートです。
観光客に大人気の北アルプスの絶景が一望できるテラス HAKUBA MOUNTAIN HARBOR のすぐ近くに、Wifi電源完備のコワーキングスペース「森のオフィス」があります。

木々の間から差し込む光を浴びながらテレワークをし、すぐ近くでこんな絶景を眺められるなんて、他では体験できない特別な経験になることでしょう。

リゾート内には、マウンテンカートや乗馬、アルプスの山々を背景にした巨大なブランコなど、魅力的なアクティビティもたくさんあります。仕事も遊びも全力で楽しみたい人におすすめのワーケーションスポットです。

白馬村は、村全体でワーケーションを推進しているので、白馬岩岳マウンテンリゾートの周辺にも多くの宿泊施設やカフェなどが点在しています。ぜひ周辺環境もチェックしてみてください。

湖畔の森で静かにリラックスして過ごすなら、TINY GARDEN 蓼科

画像出典:https://www.urban-research.co.jp/special/tinygarden/

長野県茅野市にある TINY GARDEN 蓼科は、蓼科湖の湖畔に広がるキャンプ場と宿泊施設です。アパレルブランド Urban Research が運営しており、こだわりの詰まったおしゃれな空間も魅力の一つです。

宿泊には、キャンプサイト(テント、オート)、ロッジ、キャビンが用意されており、好みに応じて選ぶことができます。どこに泊まったとしても、たくさんの緑が目に入る空間は、癒されること間違いなし。敷地内に、地元の食材をふんだんに使った料理が楽しめるレストランや温泉まであるのも嬉しいポイントです。

それぞれの宿泊施設やテント内でテレワークできるのはもちろん、Wifiや電源のみならず、プロジェクターやホワイトボードなどまで完備されたワークステーション(有料)があり、企業合宿などにも活用できます。

テレワーク以外の時間には、敷地内を散歩するだけでも気持ちがいいですが、八ヶ岳の登山や白樺湖でのカヌー体験など、施設周辺でもさまざまなアクティビティが楽しめます。

潮風を感じるワーケーションなら、休暇村南伊豆

画像出典:https://www.qkamura.or.jp/izu/

日本全国にある休暇村ですが、南伊豆の休暇村の屋上には、弓ヶ浜を一望できる絶景の「潮騒テラス」があります。ハンモックやデスクが設置されていて、潮風を感じながらテレワークをすることができるほか、なんと足湯まで完備。海を眺めながら、足湯につかりつつ、テレワークするという贅沢な時間が実現できます。

潮騒テラス以外にも、美しい庭園が望めるロビーや湯上りラウンジ、ワーケーション専用ルーム(要予約)などがあり、館内全体でWifiが利用可能なので、一つの施設内で気分を変えてテレワークをすることが可能です。

弓ヶ浜までは徒歩1分ほどの距離であるほか、宿泊者が無料で参加できるお散歩会や、毎年6月に開催される下田あじさい祭りの会場までの送迎なども充実しています。

しっかりとホテルの部屋を確保しつつも、気軽に自然を楽しみたいテレワーカーにおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?
これほど自然が豊かで、絶景が望める場所でテレワークができたら最高ですよね。以前よりも気軽にできてしまう環境が整ってきています。

ワーケーションに興味があったけどまだできていなかった方や、テレワーク疲れを感じている方、クリエイティブなアイディアが必要といった方は、ぜひ絶景ワーケーションを試してみてはいかがでしょうか。