例年2月頃からスギ花粉が、4月頃からヒノキ花粉が飛散し、花粉症の方は非常に大変な思いをしていらっしゃることでしょう。

通勤の無いテレワークであれば、花粉を直接浴びる機会が減り、花粉症の症状も多少は楽になるかも、とお思いの方も多いと思います。でもそれって本当でしょうか?

本記事では、テレワークと花粉症の関係の解説から、テレワーク中の自宅に取り入れたい花粉症対策についてご紹介いたします。

2月下旬からは花粉症シーズン!テレワークなら乗り切れる?

この記事をお読みの方の中にも、毎日くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。実はスギ花粉症の有病率は全国で20%を超えるとも言われているほどなんです!特に2023年は花粉の飛散量が過去10年で最多となる見込みで、これまで症状がなかった方も注意が必要です。

ここではまず、つらい花粉症とテレワークの関係について見ていきましょう。

テレワークで花粉症は乗り切れる?

このつらい花粉症シーズンでも、テレワークであれば必然的に外へ出る機会が減り、症状も抑えられるかも?とお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、現実はそんなに甘くはないのです。

2021年3月に大手住宅メーカー一条工務店が行なった「自宅内における花粉症に関する意識調査」アンケートによれば、花粉症の人のうち、自宅でも症状が出る人は9割以上という結果が出ています。その症状として、多くの方が回答しているのが、鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、鼻づまりです。

花粉症の症状が出るきっかけとして多かったのが、「窓を開けた後(54.4%)」「起床時(48.4%)」「洗濯物を取り込む時(48.1%)」「掃除をしている時(43.2%)」などでした。

アンケート結果からも分かるように、やはりテレワークで自宅にいるからといって、花粉症の症状が和らぐとは限らないようです。テレワークだからと言って、花粉症対策を何もしないというのは非常に危険!しっかりと対策を行う必要があります。

(画像出典元:一条工務店「自宅内における花粉症に関する意識調査」

【調査概要】
調査元:一条工務店
調査手法:オンラインアンケート
調査期間:2021年2月13日(土)~2月22日(月)
調査対象:花粉症と診断されているまたは花粉症だと自覚している10代以上の男女
有効回答数:2,597サンプル
回答者:男性878名、女性1,719名

テレワーク中の自宅に取り入れたい花粉症対策

いくらテレワーク中で外に出ないからと言って、油断は大敵ということがお分かりいただけたでしょう。ここからは、テレワーク中の自宅で取り入れたい花粉症対策についてご紹介していきます。

卓上用の空気清浄機を置こう

室内に入ってきた花粉を減らすのに役立つのが、空気清浄機です。

テレワーク中は、長時間椅子に座って仕事を行うケースも多く、卓上用の空気清浄機がおすすめです。自分の周辺の空気を綺麗にしてくれるため、テレワークに集中しやすくなるでしょう。

卓上用の空気清浄機は、テレワーク時だけでなく就寝中も便利なアイテムです。

卓上用の空気清浄機には、さまざまな種類があるので、空気清浄機の稼働中の音や機能性に着目して選ぶようにしてください。

加湿器を使おう

加湿器を使用すると、空気の乾燥を防ぐことができます。また、目や鼻の乾燥予防にもなるので、在宅時間が多いテレワークにはピッタリです。

加湿器は冬の寒い時期に使用するイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、花粉症シーズンに活用すると、空気中の花粉を湿らせて飛散を抑えることができます。その花粉は床に落ちている状態となるため、定期的に床掃除を行うのがおすすめです。雨の日は花粉症が落ち着くという方は、ぜひお試しください。

メガネをかけよう

花粉症シーズンは、目が痒くてテレワークに集中できないとお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのような時に便利なアイテムがメガネです。

花粉をカットしてくれる効果があるレンズが発売されているので、花粉症シーズンに試してみてください。

テレワーク時にパソコンを使用する人は、花粉をカットするだけでなく、ブルーライトカットの機能が付いているメガネだと、眼精疲労予防にもなるでしょう。

花粉が付着しにくいカーテンに変えよう

空気の入れ替えをするときに、花粉が外から室内に入ってきてしまいます。

室内への花粉を防ぐのにおすすめなアイテムは、花粉が付着しにくいカーテンです。レースカーテンを付けると、さらに室内への花粉の侵入を防ぐことができます。

また、窓を開けすぎないようにすると室内に入ってくる花粉の量を減らせます。

花粉症でお困りの方は、花粉が付着しにくいカーテンへの変更やレースカーテンの取り付けを検討してみてください。

床をこまめに掃除しよう

室内の花粉が舞い散らないようにするためには、床をこまめに掃除することが大切です。

床に落ちた花粉を放置すると、常に花粉症に悩まされる可能性があります。

床を掃除するときは、濡れ拭きを行いましょう。ウェットタイプのシートなら、簡単に掃除ができます。最後に、乾拭きを行うのがポイントです。

毎日床をこまめに掃除すると、花粉症対策になるだけでなく、ハウスダストによるアレルギーも防げるでしょう。

換気をする際は「深夜~早朝」にしよう

花粉の飛散量が最も多くなる時間帯は、昼から夜です。

そのため、仕事中に窓を開けると花粉症が酷い人は作業効率が下がってしまう可能性があります。

換気をするときは、花粉の飛散量が少ない「深夜から早朝」にしてください。

寝る前に窓を開け、起床してから窓を閉めるのが理想的ですが、防犯面では危険です。「深夜から早朝」の時間帯のどこかで時間を決めて、窓を開けることをおすすめします。

窓の閉め忘れには注意して、換気を行うようにしましょう。

まとめ

テレワークと花粉症の関係の解説から、テレワーク中の自宅で取り入れたい花粉症対策について詳しくご紹介しました。

2023年の花粉の飛散量は、近年で最も多くなると予想されているので、今まで花粉症の症状がなかった人も要注意です。外出の少ないテレワークなら花粉症シーズンを乗り切れるわけではなく、花粉症対策をしないと非常に危険だということがご理解いただけたかと思います。

テレワーク中の自宅で取り入れることが可能な花粉症対策に取り組み、花粉症シーズンを乗り越えましょう。