コロナ禍において大幅に制限された海外渡航ですが、各国の入国制限は徐々に解除もしくは緩和され、日本においても入国時の検査がようやく解除されました(ワクチンの接種証明書又は出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出は必要|2022年10月11日時点)。

最新情報は、外務省の水際対策のページにてご確認ください。

このような規制の緩和を受けて、ビジネスマンの海外出張も再開しつつあるようです。また、これからは海外でワーケーションという選択肢も出てきますね。

今回は、海外からテレワークをする際に、事前に確認しておきたいポイントをご紹介します。

以前は頻繁に海外出張に行かれていた方も「久しぶりの海外で、うっかり〇〇の準備を忘れていた!」なんてこともあるかも知れませんので、ぜひチェックしてみてください。

海外からのテレワーク、確認しておくべきポイントは?

日本と現地の時差

日本とのやりとりが発生する業務の場合には、現地との時差を確認した上で、予定を組んでおきましょう。海外出張や在住経験がある方でも、日本時間と現地時間を勘違いして予定を入れてしまうのは「あるある」です。地域によっては、サマータイムなどもありますので、十分に注意しましょう。

また、リアルタイムの打ち合わせなどの調整が必要な場合には、同僚やクライアントへ「海外からのテレワーク期間中、日本時間の〇〇時〜〇〇時までは調整可能です」「〇〇時〜〇〇時は即時の返答は難しそうです」など事前に共有しておくとスムーズです。

なお、ワーケーションなど、自分で行き先を選べる場合には、移動時間も比較的短く時差が2〜3時間のアジア圏や、これから温かい季節になり日本との時差が1時間前後であるオーストラリアなどを選択するのも良いかも知れません。

(おすすめTIPS)
二つのタイムゾーンにまたがって予定を調整する必要がある場合には、Googleカレンダーが便利です!カレンダー上に、2つのタイムゾーンを表示できるので、例えば、日本が9時のとき現地では何時になるかがひと目で分かり、スケジューリングのミスを未然に防ぐことができます。

詳しい設定方法はこちらの記事からどうぞ

ネットワーク環境

テレワークに欠かせないのが、ネットワーク環境。海外では、公共Wifiが充実している場所も多くありますが、セキュリティ上の懸念があったり、急ぎの対応が必要なときにネットワークに接続できない可能性を考えると、モバイルWifiや現地で使えるSIMカードを事前に調べておくのがおすすめです。SIMカードは、Amazonなどで事前に購入しておくこともできますし、現地の空港などで購入できることもあります。ただし、現地で手間取ったり、SIMカードを買おうと思っていたお店が見つからないとなると、貴重な時間をロスしてしまいますので、やはり出来る限り渡航前に用意しておけるとベストです。

また、意外と落とし穴になるのが、宿泊先のWifi。「ホテルであれば大丈夫だろう」と思っていても、全然繋がらなかったり、スピードが遅すぎてテレワークどころではないということも…。日本とは違い、不具合で問い合わせても即座に対応してもらえない可能性などもありますので、ホテル予約サイトなどでWifiに関する口コミをチェックするのもおすすめです。

作業環境と電源の変換プラグ

パソコンとネットさえあれば、どこからでもテレワークができる!と思いきや、電源プラグが日本とは違うことに現地で気づいて絶望したことがある方は結構いらっしゃるのではないでしょうか…。しばらく海外へ行っていないと、こういった準備物のチェックで抜け漏れが発生しがちです。もちろん現地でも調達することはできますが、余計な時間を使うことになってしまいますので、必ず事前に現地の電源プラグの形を確認し、変換プラグが必要な場合は準備しておきましょう。

また、作業環境の事前確認も出来る限り行いましょう。例えば、ホテルの作業用デスクが極端に狭かったり、仕事での利用を想定していない椅子であれば、長時間の作業は苦痛ですし、身体に負担がかかります。ホテルによっては、しっかりと仕事用のデスクが用意されたお部屋もありますので、デスク周りの環境がどうなっているか確認してから予約するようにしましょう。

がっつり長時間作業をする予定がある方は、現地のコワーキングスペースを調べておいたり、今後も海外出張やワーケーションの機会が増えるという方は、全世界で利用できるWeWorkRegusといったグローバルなコワーキングスペースの会員になる、というのも一つですね。

時間に余裕を持ってスケジューリングする

一概には言えませんが、海外に出ると、時間通りにいかないというハプニングはつきものです。日本の電車が数分遅れただけで謝罪のアナウンスが流れることに驚く海外の方は多い、という話からも日本の時間の正確さが分かります。数分単位でのスケジュールが当たり前になっていると、海外からのテレワークはストレスに感じることが多いかもしれません。

電車やバスといった公共交通機関での移動時間もそうですし、食事やワーケーション時のアクティビティなどにしても、前後の予定に余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。せっかくの海外なのに、トラブル続きでずっと時間に追われていた…とならないように、余裕を持つことが大事です。

事前にしっかり準備して、海外からでも快適なテレワークを!

コロナ禍で始まったさまざまな制限が解除され、海外からテレワークするという選択肢が戻りつつあります。ようやく海外に出れる!と、海外行きを心待ちにしていた方も、事前準備を怠ったために現地で貴重な時間を無駄にしてしまうのはもったいないですよね。

海外出張やワーケーションで海外からテレワークをするご予定のある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。