テレワーク中に、普段あまり使わないビジネス用語に遭遇することがあるかもしれません。日本語でやり取りをしているのに、時折聞き慣れない英単語やカタカナが混ざっていると感じる人もいることでしょう。本記事では、テレワーカーが知っておきたい英語やカタカナのビジネス用語を紹介していきましょう。

令和流?テレワーカーの会話のやり取りに英語が混ざっている

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テレワーク中、上記のようなやりとりの経験があるかもしれません。なかには「普通に日本語で言ってもいいのでは……」「英語と日本語で少し意味が違う」と感じる人もいますが、企業や組織の文化として「シェアする」などの英語やカタカナ交じりの会話がスタンダードという場合もあります。柔軟に対応できるよう、今どきのビジネス用語を覚えておくと便利です。

テレワークで知っておくと便利なビジネス用語

英語やカタカナのビジネス用語は多数ありますが、テレワーカーが知っておきたいのは次の7つです。こちらでは、用語の意味と一緒に使うシーンも紹介します。

アサイン(assign)

アサインの本来の意味は「任命する」「付与する」です。ビジネスの場では、担当を割り当てる、部署に配属させるという意味合いで使われています。基本、仕事をマネージメントする側の人が、同じチームにいるメンバーに使います。

アジェンダ(agenda)

アジェンダを和訳すると「議題」であり、ビジネスのシーンでは、予定表やスケジュールという意味合いでも使われています。ミーティングのシーンで「本日のアジェンダはこちらです」という感じで使われます。

KPI(ケーピーアイ)

KPIとは、「Key Performance Indicator」の略称です。企業および組織が掲げている目標を達成するために、各自が日々の業務で取り組む指標のことです。目標の達成状況を定点的にチェックすることで、目標達成に必要なアクションを見つけやすくなります。

バッファ(buffer)

バッファとは、直訳すると「衝突や不和を和らげること」です。ほかの意味合いとして、コンピュータがすぐに処理しきれないデータを一時的に保存する記憶領域を指しています。ビジネスシーンでは、納品や人材などに「余裕を持たせる」意味合いとして使われています。主に「バッファを持たせる」または「バッファをとる」という使い方をします。

フィードバック(feedback)

フィードバックとは、相手に対し客観的な観点で口頭や文字を通じて何らかの指摘をすることです。フィードバックには、ネガティブフィードバックとポシティブフィードバックの2種類あり、前者は主に改善点や問題点を伝え、改善と目標達成に向けた提案を行います。ただし、相手のモチベーションを失わないよう配慮が必要です。一方、後者は相手の良かった点を客観的に伝え、目標達成に向けてやるべきことを考えていきます。

フィードバックは、仕事のクオリティを高める意味でも必要不可欠であり、最近はテレワークでもリアル出社でも定期的にフィードバックが行われています。

リスクヘッジ(hedge the risk)

リスクヘッジとは、直訳すると危険や損失を避けるという意味であり、起こりうる可能性がある危機を想定して、適切な対策をしておくことです。こちらのワードは、金融機関の株のやり取りでよく使われていますが、それ以外のビジネスシーンでも使われています。例えば、「デザインのA案が成立しなかった場合、B案とC案も考えておく」ということもリスクヘッジの一つの事例です。

1on1(ワンオンワン)

1on1とは、上長と部下が1対1で話し合うことを指します。人材を育成する手段の一つであり、部下がステップアップできるために現状の解決策を考えさせる目的として設けています。1on1の対象は正社員や契約社員だけでなく、アルバイトといった非正規雇用者も含まれています。

テレワーカーも英語やカタカナのビジネス用語を理解しよう

「アサイン」や「フィードバック」など、英語やカタカナのビジネス用語は日々の業務の中でも頻出します。「何となくわかったつもりで進めていた…」という方も、テレワークを円滑に行うためには、よく使われるビジネス用語をチェックし、理解しておきましょう。