一昨年からの感染症拡大で私たちの行動が制限される生活になって早くも二年近くが経ちました。それによって働き方も多様化し、テレワークはその代表的な形のひとつです。それまでの生活スタイルが変わると、気づかないうちにさまざまなところに影響を及ぼします。「コロナ太り」や「コロナ痩せ」もそのひとつ。多くの方がコロナ禍で体型や体調の変化を感じる経験をされたと思います。そして、どちらかというと「コロナ太り」をされる方が多い傾向にありましたよね。芸能人やアスリートの方が太ってしまったというニュースもよく目にしました。一去年4月の緊急事態宣言発令時のツイートでは、「コロナ太り」関連が約11万ツイートに対し、「コロナ痩せ」関連は約3万ツイートと「コロナ太り」派が4倍近く多いというデータもあります。


※コロナ太り/コロナ痩せに関する話題分析 イマツイ ツイートから「今が見えるニュースサイト」より

私の身近でも、「過去最高体重を更新した」という方が続出!明らかに成長している姿に逆に何も言えなくなってしまうほどでした…。その一方、「コロナ痩せ」を経験した方が一定数いることも確か。では一体、コロナ禍で太る人と痩せる人の違いは何なのでしょうか?

「コロナ太り」には夜の過ごし方が関係指定関係している?

分析した結果、恐らく大きく関係しているのは「夜の過ごし方」。テレワークなどで時間が自由になった分、行動パターンが乱れて夜型の生活になったことで間食が増えたり食べ過ぎに繋がっているケースが多いのです。自由な生活の中で自分を律することができる人は稀だと思いますので、夜更かししてしまう気持ちもわかります。しかし、この「夜の過ごし方」がダイエットの大きな落とし穴であることに気づいている人は意外に少ないのです。

夜になると何故だか食べたい欲求が高まりませんか?起きている時間が長くなるとお腹が空きやすくなって、つい夜食やお菓子に手が伸びる…。過去、私がドカ食いしてしまうのも大抵は夜でした。そしてある時、「ドカ食いという行動を起こす生活の乱れはどこか?」と考えたら、夜型の生活による「慢性的な睡眠不足」と「睡眠の質の低下」ではないかと気がつきました。そこで、ちゃんと寝ることを最優先に考えて生活を整えたら、ドカ食いの衝動をある程度まで静めることができたのです。

ダイエッターにとって夜は魔の時間帯

夜に頻繁にドカ食いしてしまうのは「夜間症候群」という摂食障害の一種とも言われますが、そうでなくても夜はダイエットをする上でさまざまな障害が立ちはだかる魔の時間帯になります。まず、就寝2~3時間前に食事をする生活が習慣化すると、食欲を抑制するホルモン「レプチン」がうまく機能せず、過食に繋がる傾向があります。また、長い時間起きていると、今度は食欲をアップさせるホルモン「グレリン」「コルチゾール」などの分泌が活発になってしまうのです。つまり、空腹ホルモンは夜に向かうに連れて増加し、必要以上に食欲を増進するという訳です。そして、ストレスが多くなると空腹ホルモンはさらに増える可能性があることも明らかになっています。

日中に感じたストレスを夜に「食べる」という形で発散するのは、ある意味で自然の行動と言えるかもしれません。夜型の生活になり、魔の時間帯に起きている時間が長くなる程、食べ過ぎのリスクにさらされてしまうのですね。

朝方の生活は痩せやすい

逆に、「コロナ痩せ」の要因として、朝型の生活に切り替えたという事例があります。

例えば、テレワークになったサラリーマンが家族が起きている日中は仕事がはかどらないと、21時には寝て早朝から仕事をする生活に切り替えたところ、食べるものを変えたり運動をしなくても3ヶ月で5kgも体重が落ちたという話もあります。その理由は「飲んだ後のカップラーメン」「週末のひとり晩酌」などの夜の誘惑がなくなったから。確かに、夜ならではの太ってしまう誘惑はたくさんありますよね。逆に朝からお酒は飲まないし、ラーメンや甘いモノを食べようとはあまり思いません。

実は、一日の時間と食欲の関係についてはこんな研究結果もあります。夜は食欲が最も上がり、朝は食欲が最も落ちる。これは2013年に行われた標準体重の人を対象としたハーバード大学の研究で、私たちの身体に備わっている一日の生物学的リズムが食欲の調節に影響を与えていることから明らかになりました。朝、食欲がないという方も多いと思いますが、これは自然なことだったんですね。しかも、前日の夜に食事をしていなくても朝の食欲は落ちるというから驚きです。

夜のストレスを避けてリラックスする方法

  • お酒を控える

「お酒を飲む時はご飯を食べないから太らない」と思っていたら要注意です。アルコールを飲むと先ほどの空腹ホルモン(ストレスホルモン)である「コルチゾール」が増加します。「お酒を飲むとストレス解消になるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それは科学的に間違いだったということになります。お酒を飲む期間が長くなるにつれてストレス耐性が下がり、それが必要以上に食べてしまうことに繋がってしまうのです。

  • ながら食べをやめる

「ながら食べ」は食事に意識が向きにくくなり、満足感を得にくくなります。食事中はテレビやスマホを見るのはやめて、食材の色や香り、味、食感などを身体で感じながら食べるようにしましょう。それだけでも満足感がアップし、食事の量も抑えられます。

  • 温かい飲み物や汁物を飲む

温かいものを飲むことで胃が落ち着き、湧き上がってきた食欲を抑えられます。身体が温まってホッとすると気持ちも和らぎますよね。喉が渇いていることを「お腹が空いた」と勘違いしている場合もあります。お茶や白湯、お味噌汁などをゆっくり飲んで一呼吸置いてみましょう。

テレワークを味方につけてダイエット

このように夜の過ごし方を見直すだけで食べ過ぎは防止できます。毎日の出勤や夜の飲み会などで時間を拘束されないテレワークを味方につけ、朝型生活に変えることで痩せることも可能なのです。食べるという行動だけにフォーカスするのではなく、「どうして食べる行動に走ってしまうのか?」を分析すると、本当の問題に気がついてアプローチができる。

通勤などの運動量が減ったから、自粛のストレスでつい食べてしまうからと太ってしまうことを正当化する理由を探すのではなく、今の環境を最大限に活かす工夫をする視点がもてるかどうかで、その後の状況が大きく変わってきます。もし、あなたがコロナ太りを解消できていないなら、まずは夜の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか?

ライター紹介

A-Style 相川弥生

流動食やオーガニックサプリメントの販売に携わり、これまで幅広い分野で2,000人以上の顧客の悩みを解決。自身の長く苦しい経験を元に、無理なく始められて心にも身体にも優しい失敗しないダイエットを提唱。お客様お一人お一人の想いに寄り添い、なりたい自分になれる個別メニュー設計と継続サポートを得意とする。

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