私は今、生後半年ほどの子どもを見ながら、『テレワーク+たまに出社』というスタイルで働いています。

もともと、産後すぐに働く予定でいましたが、実際にやってみると予想外なことばかり。「事前に情報が手に入っていたらどんなにありがたかっただろう」「もう少し心と環境の準備ができていたら…」との思いから、今後、子育てをしながらテレワークで仕事をされる予定の方へ、もしくは、今まさに葛藤しながら日々頑張っている方へ、少しでもお役に立てればと、私自身の実体験から、気付きやコツをお伝えしていきたいと思います。

前回の【産後1ヶ月〜3ヶ月編】では、何とかリズムが掴めてきたのですが….今回の【産後4〜6ヶ月編】では一つの大きな転機を迎えることになりました。よろしければ、過去の記事も合わせてご覧ください。

・実録!子育て中のテレワーカーの働き方【産後すぐ編】
・実録!子育て中のテレワーカーの働き方【産後1〜3ヶ月編】
・実録!子育て中のテレワーカーの働き方【産後4〜6ヶ月編】(今回)

子育てママが仕事復帰する時期で多いタイミング

子育てママが仕事復帰する時期で多いタイミングは、「産休や育休が終わったタイミング」や「子供が生後半年になったタイミング」、「保育園や幼稚園に入ったタイミング」の3つです。

最も多いのが、「産休や育休が終わったタイミング」です。厚生労働省は、子供が1歳になるまで育児休業を取得することを定めています。子供の預け先が見つからない場合は、育児休業を延長するケースもあるでしょう。

早めに仕事復帰をしたいとお考えの方は、「子供が生後半年になったタイミング」で働き始める人もいます。保育園は生後半年からも預かってくれるので、共働き世帯にとってはありがたいです。「保育園や幼稚園に入ったタイミング」だと、安心して働けますが、スムーズに入園できるとは限らないので、早めの申請がおすすめです。

赤ちゃんの成長に合わせた働き方と、課題への対処法とは?

産後4ヶ月

産後3ヶ月のころにようやく首が座り、少し抱っこしやすくなったかなと思っていたのですが、4ヶ月に入るとさらに変化がありました。まず、体重がグッと増えてきて、少し前までスタンディングデスクを使い、抱っこ紐で抱えながら立ってテレワークのお仕事、なんてやっていたのですがさすがに腰に堪えるように…。

さらに、泣き声が明らかに大きくなってきたのもこの頃。テレワークのオンライン会議であれば、子どもを抱っこしながらでも参加はできるものの、なんせ泣き声が大きくなってきて、抱っこしながら耳元で泣かれてしまうととても音声が聞き取れない…。子連れオンラインにも寛容な社内メンバーやお客様で大変ありがたかったものの、うまくコントロールできない状況が増えてきて、自分自身の余裕がなくなってしまう事態に…。

さらに、それまで在宅勤務をしていた夫も出社になるというタイミング。いよいよ(すでに?)子どもを見ながらのテレワークに、限界を感じるようになりました。

もともと、生後4〜5ヶ月ほどで保育園に入れることを検討していた我が家ですが、コロナの影響を受けて保育園が閉園しており、ベビーシッターサービスを利用してみることにしました。(※実は筆者は海外在住で、日本よりもこういったサービスが利用しやすい事情があります)

最初は、自宅に誰かに来てもらうこともストレスだったり、自分たちなりの子育てのルールをどのように伝えたらいいかなど、適応のための負荷がかなりありました。そして、誰かに子どもを預けることへの罪悪感も。ずっと母乳だったこともあり、乳腺炎の心配も尽きず、新しいリズムに適応しようと、とにかく毎日必死でした。

そんな中、子どもが寝返りに成功!本当は一緒に喜んであげたかったのに、ストレスと今後の不安から大号泣してしまい、我が家には暗雲が立ち込めていました…。

産後5ヶ月

産後5ヶ月になり、依然葛藤しながらも、シッターさんを頼んで本当によかったと思えることが増えました。例えば、哺乳瓶拒否だったのも、シリンジからはじめてちゃんと飲めるようにしてくれたり。多様な手遊び・歌遊びで、子どももケラケラと笑って楽しそうだったり。悩んでいたことについて、話を聞いてもらい、アドバイスがもらえたり。

引き続き、基本的には自宅でテレワークをしていたので、何かあればすぐに子どもの様子を見にいくことができるし、仕事に集中できる時間ができることで、徐々に新しいリズムが作られていきました。

寝返りも上手になり、気づくとコロコロと寝返り返りもするように。この頃になると、やはり誰か一緒に見てくれている人の必要性を強く感じ、自分たちの選択に少しずつ納得感が持てるようになってきました。

シッターさんをお願いしたタイミングくらいで、ベビーサークルも導入。やはり、子どもが自分で移動できるようになると、サークルは必須だなと思います。

また、徐々にテレワークをしたり、オフィスに行ったりお客様への訪問も増やし始めました。最初は、子どもを預けて一人で外にでると、ソワソワして気が気でなかったのと、何より心配だったのは乳腺炎。オフィスに行くときは搾乳機を持参し、絞った母乳は冷蔵庫で保管し、持ち帰るという具合。慣れるまでは「人目を避けてヒソヒソと、私は一体何をしているんだろう…」と葛藤しながらでしたが「自分の選択だから」と言い聞かせていました。

母乳問題は、産前に想像できなかったことのNo1のトピック。産後すぐに仕事復帰を検討されている方には「働きながらでも、母乳をあげたいか」「どのくらい続けたいか」「どんなバランスにするか」「自分や子どもにとって本当に必須なことか」など、事前に様々な想定しておくことを強くお勧めしたいです。正解はなく、ご自身が納得感が持てるよう、とことん向き合えるとよいと思います。

産後6ヶ月

産後6ヶ月になり、自我が出てきたように感じる機会が増えました。例えば、触っていたおもちゃを取り上げると、怒って抗議してきたり、表情も豊かになってきて、コミュニケーションが楽しくなります。

また、とにかくなんでも口に入れようとするので、子どもの周りを整理整頓してあげるのも必須。

歯が何本か生え始めて、歯固めがようやく役に立つように。持たせてあげるとしばらく一人でもくもくと噛み噛みするので、ちょっとした用事を済ませたい時などに活躍しました。

そして、ついにやってきた離乳食。実は、生後5ヶ月の時点で始めてみたのですが、子どもの食いつきが悪く進まなかったため、6ヶ月から再スタート。朝に一度の一回食からスタートしたのですが、仕事の始業時間を考えるとかなり早い時間に食べさせねばならず、子どもが嫌がると余計に時間がかかって、お互いにイライラしてしまうという悪循環。

のちに、すでに試した食材については、シッターさんが来てからゆっくりと与えてもらうようにしたものの、保育園に預けて生後半年で仕事復帰し、働きに出られている方などは一体どのようにされているのだろうと未だに疑問で、模索中です…。

小さなトライアンドエラーの繰り返し、一歩ずつで大丈夫

というわけで、生後4ヶ月の途中から、シッターサービスを利用するようになった我が家。すべての方にとって身近な選択肢とは言い難いと思いますが、葛藤しながらも、試してみてわかったこと、より明確に認識できるようになった自分の子育て感や観念、仕事感などもありました。

いまだに、子どもにとって、私自身にとってよりよい選択って何だろう?と迷ってばかりの毎日ではありますが、小さなことからでもまず試してみると、次の選択肢が見えてきますし、今後もその繰り返しなのかなと思います。

一旦、このシリーズはこれにて終了したいと思いますが、小さい子どもを育てながら働かなければならない、働きたいという方へ、何かのヒントになれれば幸いです。
一歩ずつで大丈夫です。