テレワークで出会いが減った?

交際や結婚などの出会いは、社内、取引先で知り合ったり、同僚や先輩からの紹介がきっかけという方も多いのではないでしょうか。
2015年の「出生動向基本調査」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、出会いのきっかけは未婚者、夫婦共に職場、友人・兄弟、学校を通じて知り合った人が全体の約7割を占めるそうです。中でも職場や仕事で知り合った割合は男女合計40.1%と友人・兄弟からの紹介に次ぐ多さです。
きっかけである職場、仕事での接触が減ったということは、出会いも少なくなっているということです。

パートナーがいなくても一人で自由に楽しく暮らしている方はいるので、交際や結婚ばかりが大切とは言えません。それぞれにメリット、デメリットがあります。
しかし、プライベートが充実すると、精神的にも充実するので、パートナーの有無はテレワークの効率アップを左右する一因ではあります。公私共に充実した毎日を過ごすために、出会いが減っている中で、テレワーカーたちはどのような対策をとっているのでしょうか。

テレワーク以外でもオンラインを活用

テレワークやコロナ禍の影響で、一人でいる淋しさを感じた方を中心に結婚相談所へ入会、活動する方が増えているようです。
テレワークの普及で、オンラインでの商談、面接、会議は一般的になりました。
婚活も同様で、結婚相談所ではオンラインお見合いを経て、リアルで会うパターンが増えているようです。お見合いをオンラインですることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、オンラインですることで、移動時間の短縮、飲食代の節約、遠方の人とも出会える、お互いに部屋の様子が分かるのでプライベートを垣間見られる、比較的遅い時間でも見合いができる、周りの目を気にしないで済むなどメリットも多いようです。

オンラインお見合いの失敗例は、テレワークでのリモート会議失敗例とほぼ同じです。
背景が宇宙や世界遺産など壮大すぎて集中できない、部屋が散らかっていて汚れていた、上半身はスーツなのに何かの拍子で立ち上がったとき、下だけよれよれのスウェットでがっかりした、スマホを使っていたため、お見合い中に何度も親御さんから電話がかかってきて引いた、などです。

テレワーク推進企業も恋愛アプリ導入

社員のプライベート充実は、士気を向上させ、会社の業績にも影響するため、恋愛アプリを福利厚生として導入している企業も増えています。
Aill(エール)は、Aiで恋愛をナビゲーションするアプリです。
生活サイクルや思い描くライフプランなどを入力すると、Aiが進展の可能性が高い相手を紹介してくれます。紹介後に会話を進めるときも、2人の会話内容を分析して、Aiが「まだ誘わない方がいいかも」、「好きなものを聞いてみよう」とより進展しやすいようにアドバイスをしてくれるのです。
このAiアシストを使うことでデート実施率やお付き合い率がぐんとアップしているようです。

このアプリはみずほ銀行、NTTドコモ、JR東日本など大手企業が福利厚生として導入しているのことも信頼性を高めています。企業専用コミュニティでは、その企業に勤務し、独身であることが利用条件なので、なりすましや虚偽の登録がないため安心して利用できます。

テレワーカーでも出会いは作れる

結婚相談所や恋愛アプリなどで出会うより、飲んでる時に偶然、隣になった人と知り合う、とか職場で一緒に働くうちにお互い魅かれていく、など、意図的ではなくもっと自然な出会いを期待する方もいるかもしれません。そういう出会いの方がロマンティックな気もします。
しかし、交際や結婚はゴールではなく、スタートです。まずは人と出会ってみないと何も始まりません。
そういう意味でも、出会いが減ったテレワーカーも一度はアプリなどを試してみるのもいいかもしれません。

仕事関係からの紹介も良し悪しです。これはある営業職の独身女性の話です。
とても懇意にして下さる取引先の社長から、「まだ結婚してないなら、俺が太鼓判を押す男だから一度会ってみろ」と紹介され、お見合いすることに。
しかし男性と実際に会ってよくよく話を聞いてみると、その取引先の社長の息子であることが判明。
食事はバイキング形式で落ち着かず、会計は割り勘。会話は男性の趣味の話ばかり。
男性としては魅力が感じられなかったので、やんわり断るのに苦労した、という話もあります。
直接の紹介はお断りするのが心苦しい場合もあるので、アプリや相談所の方が使いやすいというメリットもありますね。

出会いのきっかけは、どんな経路でもいいですが、出会ったときに自分の気持ちに正直でいられるようにしたいです。
そのためにテレワーカーは、いつも明るく前向きな気持ちでいられるように日々ストレスを溜め込まないように、心と体をメンテナンスしていきたいですね。