新型コロナウイルスの影響により、これまでのようにリアル展示会を開催することが難しくなってきています。そんな中、新しいイベントの形としてオンライン展示会が注目されています。本記事では、テレワーク中でも参加できるオンライン展示会の概要と企業向けのオンライン展示会への出展方法を解説します。

テレワークでも情報収集ができる!オンライン展示会のススメ

新型コロナウイルスが流行したことにより、リアル展示場など、会場に集まって情報収集することが困難な状況になっています。しかし、それをきっかけにオンライン展示会が多数開催されることになり、テレワーク中でも自宅から参加できるようになりました。
オンライン展示会は対面ではないため、感染症に感染するリスクを軽減しつつ、新規顧客の獲得に期待することができます。ここでは、2020年から急増しているオンライン展示会について解説していきます。

<オンライン展示会とは?>
オンライン展示会とは,、インターネット上で開催される展示会のことです。Web上で行われることからバーチャル展示会やWeb展示会と呼ばれることもあります。従来の展示会のように対面で会話をするわけではないため、3密回避が叫ばれる昨今では最適な展示会と言えます。

オンライン展示会には、「360度画像ブース」「3DCGブース」「ウェビナー型」「2Dブース」の4種類があります。

◆「360度画像ブース」
360度パノラマカメラで撮影したものに情報を付け加えるもので臨場感あふれる映像を提供することができます。
◆「3DCGブース」
3Dで再現した会場内を自由に動き回りながら見学を行います。
◆「ウェビナー型」
オンラインセミナーのことで、多くの集客が見込めるため、比較的取り組みやすいオンライン展示会です。
◆「2Dブース」
特殊な機材が必要なく、ブースとして使用したい部分を2Dで撮影し情報を加えることで完成します。

<出展企業のメリットとデメリットは?>
オンライン展示会は、人との距離を保つことができることから注目されていますが、出展企業にとってどのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

まず出展企業のメリットとして挙げられるのは、リアル展示会に比べ大きくコスト削減できる点です。設備・備品のレンタル費用やブース費用、パネルやパンフレットなどの印刷代がかからないため、従来の展示会よりも安く出展ができます。また、インターネット環境さえ整っていれば、参加する場所や時間を問わないため、海外の方や地方の方など参加できる人の幅が広がり、より多くのリード(新規顧客)を得ることができます。

一方デメリットは、オンライン展示会に慣れる必要があるという点です。というのも、オンライン展示会は展示会ブース用のサイトを作成したり、商品説明動画を作成したりと従来の展示会では必要のなかった作業があるため、事前準備に時間がかかるのです。また、従来の展示会のように来場者と立ち止まって話をするなどの直接営業がしづらい点もデメリットのひとつでしょう。とはいえ、チャット機能などを駆使することで、営業の障壁をなくすことも可能です。

<2021年のオンライン展示会のトレンドは?>
・リアルとオンライン同時開催が増加
以前から大きな会場を借りておこなわれていたような展示会の場合、今後はリアルとオンラインのハイブリット開催になるケースが増加すると考えられます。再びコロナウイルス患者が急増した場合のリアル展示会イベントの開催中止のリスクを軽減できるからです。

・補助金によりオンライン展示会出展が加速
自治体によってはオンライン展示会に出展することで補助金が交付されます。例えば千代田区の場合、最大20万円の補助金が交付されます。

テレワークでも結果を出したい!オンライン展示会出展までの流れ

オンライン展示会に出展するまでには、事前に準備をしなくてはなりません。もちろん会場に行って準備をするわけではないため、テレワーク中であっても準備を整えることは可能です。
ここでは、出展企業向けにオンライン展示会に出展するまでの流れを見ていきましょう。

① 出展するオンライン展示会の選定と企画
どのようなオンライン展示会に出展するかを決め、どの商材をどんな風に打ち出すのかのテーマや内容を決めるところから始めます。そして決まった内容に合わせて、オンライン展示会のWebブースの作りこみや資料・動画を作成していきましょう。出展する展示会によってフォーマットが異なりますので、主催企業から送られる手引きや参考資料はしっかりと読み込むことが大切です。

② オンライン展示会出展を見込み顧客へ知らせる
オンライン展示会の出展内容が具体的に決まってきたら、見込み顧客向けに集客を始めましょう。メールマガジンややSNS、プレスリリースなどを駆使して宣伝をおこなっていきます。新規の方へアプローチをするならば、Web広告の出稿もおすすめです。

③ 事前テスト・リハーサルの実施
当日、オンライン展示会を滞りなく進めるためにもシステムの事前テストをおこなったり、ウェビナー形式の場合はリハーサルをおこなったりするなどして、最終調整をしましょう。

④ 本番
オンライン展示会をスムーズに進めるためにも、トラブルが起きた時にすぐに対応できるようにサポートしてくれるスタッフが近くにいると安心です。テレワーク中の場合は、チャットツールや会議ツールなどを使って、いつでもサポートメンバーと連絡が取れるような体制を作っておきましょう。

⑤ アフターフォロー
オンライン展示会終了後、ブース来場者にお礼のメールを送信し、今後の成果に繋がるようにアクションを起こしていきましょう。

まとめ

オンライン展示会の種類やメリットなどを解説しました。
オンライン展示会は近年注目されている展示会方法ですが、リアル展示会と比較しても費用が安く、新型コロナウイルスの影響を受けにくいことから今後も需要が伸びていくと予想されます。テレワーク中の在宅から出展・参加ができるため、今後も新規顧客獲得手法の1つとして有効活用していきましょう。