肌寒くなり、日が暮れるのも早くなると、暖房器具や電灯など電気器具を使う機会も増えてますね。また毛布やラグなど、布製品と近くにも置きがちです。空気が乾きやすい時期も重なって火災の多い季節です。電気系統などによる火災も少なくありません。水害(浸水)、地震などで発生する火災の原因に多く挙げられる「トラッキング現象」について、ご紹介します。

トラッキング火災とは?

『トラッキング現象』とは、電気製品のプラグ(差し込む側)とコンセント(壁側)の隙間に溜まった湿気や埃などの付着物に放電を起こすことで電流を流す通路を作る(トラック)現象です。
この現象で発生する火事を、「トラッキング火災」と言います。
気づかないうちに静かに進行し、一定の段階を超えると一気に炎上し、火災になってしまうのです。
コンセントにプラグを挿しているだけで通電していて、プラグとコンセントの両方が焼け焦げたあとがあれば、トラッキング現象を起こした証拠です。

停電や、浸水のあとも注意が必要

近年、水害の量も増えていき、毎年各地で被害を耳にします。
台風や大雨が原因で、川の氾濫や土砂崩れなどの被害を受けたあと、復旧作業の際に二次災害として、通電火災や、後処理をしている中で火災が発生するというケースもあるそうです。
水に濡れ、ゴミなどが挟まったりすることから、起こり得るらしく、何もかも無くしてしまう火災は、本当に避けたい災難の一つですね。
急な災害に備えて、備蓄や避難場所の想定はもちろん、日頃から”必要のないコードは接続しない”、”こまめにホコリを取り除く”。
その他に、避難で家を開ける時や停電の際にはできるだけ”電源OFF”、”コードを抜く”、”ブレーカーも落とす”。
火災を避けるために、この三つは覚えておくと良さそうです。

便利グッズを利用してみる

・ケーブルボックス
ケーブルボックスはホコリやコードの絡まりを防ぎ、見た目もすっきりします。防災対策を考えて、難燃性プラスチックで作られた商品もあります。どれを買おうか迷ったときには、選択基準にするのはいかがでしょう?

・コンセントキャップ
赤ちゃんなどのいたずら防止だけでなく、ホコリよけ対策としても役立ちます。
普段使わないコンセントやコンセントタップの余った所には、ホコリが被らないようにキャップで穴を塞ぐのに用います。

・プラグカバー
プラグとの間にホコリを溜めないように、隙間を埋めるキャップです。
長時間挿しっぱなしにしがちなエアコンや、パソコンなどに取り付けて使います。

コンセントの設置場所を考える

災害に強い家として、住宅メーカーも、様々なアイデアで新住宅を開発しています。
その中で、トラッキング火災を防ぐ方法として、浸水しそうな高さよりもなるべく上の方に設置するなどの方法を取り入れたりもするようです。
また、予めコンセントの数を増やすなど、新築やリフォームでも検討する人が多いそうです。
お部屋探しの際にも、コンセントの数や、設置場所なども見てみましょう。
電源タップを多用しなくて済むかもしれません。
築年数の古い家よりも、新しい家の方がコンセントの数は多いようです。

テレワークでお家にいる時間が長いと、電化製品を使う頻度も上がりますね。
こまめな心がけで、小さなことから防災対策につながる暮らしを!

参考:
東京電力くらしのTEPCO
「家庭での防災」

https://www.kurashi.tepco.co.jp/pf/ja/sp/pub/site/kurashinolab15.page