私はいま、生後数ヶ月の子どもを見ながら、ゆるくテレワークをしています。

私のように、さまざまな都合から産後まもなく仕事復帰する方は少なからずいると思うのですが、特に初めての出産や子育てをしながらどうやって仕事をしていったらいいのかという情報は極端に少なく、私自身とても戸惑いました(現在も、試行錯誤しながら取り組んでいるところです)。

そこで、今後、子育てをしながらテレワークで仕事をされる予定の方へ、もしくは、いままさに葛藤しながら日々頑張っている方へ、少しでもお役に立てればと、私自身の実体験から、気づきやコツをお伝えしていきたいと思います。

前回は、産後すぐ編をお届けしましたので、今回は1ヶ月〜3ヶ月編です。

※お子さんやご自身のコンディション、パートナーや周りのサポートの有無などにより、状況はかなり異なると思います。産後はできる限り、母体を労ってあげられるようにと願っています。

月齢ごとの赤ちゃんのリズムの変化に合わせた働き方とは?

産後1ヶ月

新生児期(産後27日まで)を過ぎ、徐々に赤ちゃんとの生活リズムが掴めてくる頃です。

ただし、産褥期(さんじょくき)と呼ばれる、出産後に体が妊娠前の状態に戻るまでの期間は6~8週間ほどとされており、まだまだ体は回復しきっていない状態。骨盤もぐらぐらですし、常に睡眠不足。無理は禁物です。

私は帝王切開だったこともあり、まだこの頃は、切開部分の痛みや違和感がありました(とはいえ、退院当初に比べると体を動かすことがかなり楽に!)。

そんな中、ようやく慣れてきたと思った赤ちゃんの生活リズムに変化が…。

新生児はまだ体力も十分ではなく、1日のうちでは寝ている時間が比較的長い傾向にあるのですが、1ヶ月経つころから起きていられる時間が少しずつ長くなります。

我が子の場合、授乳しているうちに自然と眠ってしまっていたのが、飲み終わってもケロっとして起きているようになりました。いままでは「ミルクさえあげていたら寝てくれていたのに、どうしてなの?どうしたらいいの?!」と私はパニックに。

抱っこしないと眠らない、置いたら途端に起きてギャン泣き!のいわゆる「背中スイッチ」というものも本格的に実感するようになりました。せっかく掴みかけていたリズムも立て直しです。

仕事も、だいたいの授乳時間や睡眠リズムを元に、オンライン打ち合わせの30分前には授乳すればOKと思っていたのが、寝かしつけの時間を考えると1時間くらい前にはしないといけません。そうなると、打ち合わせの準備時間が少なくなります。かつ、授乳間隔はまだあまり開くわけでもないので、打ち合わせが押したときには、お腹が空いてまたギャン泣き。気が気でなくて、打ち合わせも集中できなくなってきました。

やっと慣れてきたと思った矢先の赤ちゃんのリズムの変化で、身体的・精神的ともにしんどい時期でした。

産後2ヶ月

産後2ヶ月には、新しいリズムが整いはじめました。

うまくいかないことの方が多かったように思いますが、「そういうもんだ」と思えるようになりつつあったのと、寝かしつけのコツやパターンも少しずつ掴めてきました。

我が子の場合、横抱きでトントンしながら一定のリズムで部屋の中を巡回していると、だんだんと目が閉じて、目が閉じてからさらに10分くらい抱っこしてからおろすとそのまま寝てくれる、といった具合です。

仕事が詰まってきて気持ちの余裕がなくなり、目が閉じてすぐにおろすと途端に起きて大泣きし振り出しに戻ってしまうので、おろすタイミングは散々トライして検証しました…。いかに自分の気持ちをコントロールするかは、まさに修行の様相…。

それからしばらくすると、横抱きでも大泣きするようになり、今度は縦抱きである程度うとうとしたころに、横抱きに切り替える(私の腕が持たなかったため…)など、つねにアップデートが必要でした。

でも、赤ちゃんが日々進化していることを感じ、驚きと喜ばしい気持ちも同時に感じていました。

ちなみにこのころ、新生児から使えるラップタイプの抱っこ紐も持っていたのですが、赤ちゃんの首が座っておらず上手く使いこなせなくて、私はあまり使いませんでした(周りでは、抱っこ紐に入れたら即寝てくれる!なんて人も結構いたので、試す価値は大いにあると思います)。

産後3ヶ月

産後3ヶ月に入るころ、赤ちゃんの追視(目でものを追う動作)がより見られるようになり、笑顔も見せてくれるようになりました。

それまで、反射的な微笑は見られたものの、やはり、反応が返ってくるととっても嬉しいもの。

この頃に、ベビージムを買ってみたところ、すぐに自分で手を伸ばして遊ぶようになりました。起きていても一人遊びができるようになったのは、大進歩!ただし、20〜30分もするとイライラしてくるようで、泣き始めてしまっていましたが…。

さらに、3ヶ月後半になると、首が座りました!数日前まではぐらぐらだったのに、突然座ったのでびっくり。これを機に、縦抱きがとってもしやすくなりました。

また、新しくキャリータイプの抱っこ紐を導入し、寝かしつけをするように。最初は違和感があったのか、ものすごく泣き叫んでいましたが、徐々に慣れてくると抱っこ紐の中でしばらく寝てくれるので、抱っこしたまま作業したり打ち合わせすることもしばしば。

抱っこ紐をしていると、作業や打ち合わせ中に急に泣き出してしまっても、すっと立ち上がってすぐにあやせるので、抱っこ紐は必須になりました。

どんな環境を用意すべき?

マストアイテムは、抱っこ紐とベビージム(もしくはメリーなど)。

産後1〜3ヶ月の間に、少しずつ起きていられる時間が長くなり、昼間も寝かしつけが必須になるので、抱っこ紐は準備したいところ。子育て系のYoutubeなどを見ていると、みんな何本も抱っこ紐を持っていて、正直「そんなに必要?」と思っていたのですが、我が家の場合は2種類あって正解でした。

実は、出産前に買っていたラップタイプの抱っこ紐の使いやすさを実感したのは、キャリータイプを導入したあとなのですが、それぞれ長所が違うので、こっちがダメならそっち!と選択肢があることで、気持ちの余裕にも繋がっていたように思います。

例えば、圧倒的に早く抱っこできて、かつ、おろすときに泣かない確率が高いのは、ラップタイプ。早めに寝かしつけてベットにおろしておきたいときには、ラップタイプを使っていました。

一方、キャリータイプは、長時間抱っこする必要があるときも負担が少ないので、打ち合わせまでに寝かしつけが間に合わない…というときなど、基本抱っこしたまま何かするときに使っていました。

また、抱っこ紐をしながら作業するときには、スタンディングデスクも利用。なんせ、揺れていないと赤ちゃんが泣いて怒るので、ゆらゆらしながらちょっとでも作業を進めたいときは、立ちながら作業。と言っても、ずっとでは腰に来るので、寝てくれたら、椅子に座るという具合でした。

そして、段々と視力や追視能力がついてくるので、ベビージムを準備したのも正解でした。せっかく起きていられる時間が長くなったのに、仕事をしていて十分に遊んであげられないと心苦しかったので、少しの時間でも、夢中になってジムで遊んでくれていると気持ちが楽でした(それでも、罪悪感との葛藤はありました…)。

刻々と進化する赤ちゃん、つねにアップデートする心算で

産後1〜3ヶ月は、変化が激しく、慣れたと思ったらまた新しいやり方にアップデート!という繰り返し。赤ちゃんの進歩は嬉しいものですが、「せっかく慣れてきたのにー!泣」と葛藤の日々です。

ただし、人間もすごいもので「つねにアップデートしていくものだ」と分かってくると、なんとか順応できるものです。身体的にも、精神的にも、大変なときではありますが、完璧なんて目指さなくていいですし、そもそも正解なんてないですし、うまくいったらラッキーくらいの心持ちでいられると良いのかも知れません。

自分への最大限の労いも忘れずに!

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