ここ数年で頻繁に耳にするようになったSDGsですが、実はテレワーク制度を導入することによってSDGsに貢献できるということはご存知でしたか?

今回は、SDGsの概要と、テレワークの導入によってどのようにSDGsに貢献できるのか、そして企業がSDGsに貢献するメリットをご紹介します。

話題の「SDGs」って?

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」と訳されます。2015年の国連サミットで、「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標」として採択されました。

SDGsは、2001年に採択されたMDGs(Millennium Development Goals、ミレニアム開発目標)の後継として位置しています。SDGsの前身となるMDGsは、2015年までに達成すべき8つの目標を掲げており、実際に2015年までに一定の成果をあげたと評価されています。

それに対し、SDGsはさらに目標とする項目を増やし、17の大きなゴールと、169のターゲットから構成されています。SDGsでは、「持続可能性」がキーワードになっており、これまで見落とされていた自然環境の破壊や格差の拡大などに改めて注目し、各国が協力して状況の改善に取り組んでいこうという意思が背景にあります。

テレワークの導入でSDGsに貢献できるのか

SDGsには前述の通り17のゴールがあるのですが、実は企業がテレワークを導入することによって、そのうちのいくつかのゴールに貢献することができます。

テレワークで貢献できる目標とその内容については以下の通りです。

『8.働きがいも経済成長も』

持続可能な経済成長のためには、全ての人にとって包摂的で持続可能な経済成長と、働きがいのある人間らしい仕事を促進することが重要です。8つ目のゴール「働きがいも経済成長も」では、誰もが安心して働くことができる環境を整え、さらに経済成長を促すことを目標に掲げています。

こうした動きにより、これまでは社員が会社のルールに従わざるを得ない状況でしたが、最近では会社側が社員のライフステージにいかに合わせられるかが重視され始めています。

そのうちの一つの取り組みとして、「テレワーク」が注目されており、テレワークを導入することによって、以前は勤務が難しかった人やシチュエーションにおいても働く環境を提供できるようになりました。

『10.人や国の不平等をなくそう』
世界では、所得や性別、年齢、障害の有無などさまざまな理由によって差別を受けたり、適切な機会を受けられなかったりする人々がいます。

こうした人や国家間の不平等をなくそうと掲げたのがSDGsの10番目の目標です。

テレワークを導入することによって、たとえば障害によって会社までの移動が難しい人や、郊外に住んでおり通勤できない人や通勤が不便な人、さらに言えば世界中どこにいる人でも安心して働くことができるようになります。

『5.ジェンダー平等を実現しよう』

これは10番目の目標にも共通する内容ですが、世界では女性や女児に対する差別や機会格差がまだまだ存在しています。

特に働く環境に関して言及すると、出産や育児のタイミングにおいて男女間の格差が顕著になります。出産や育児に関わると、どうしてもお子さんの都合に合わせて母親のスケジュールを調整する必要が出てくるからです。

しかし、テレワークという新しい働き方を導入することによって、時間の融通がきくようになり、以前よりも時間が限られている女性が働きやすい環境を提供できるようになりました。

企業がSDGsに取り組むことのメリットとテレワーク

では、企業がSDGsに取り組むメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

<企業のブランディングや採用が有利に>

SDGsが掲げる目標はさまざまありますが、そのどれもが世界全体で取り組むものです。よって、企業がSDGsに取り組むことは、CSR(corporate social responsibility:企業の社会的責任)活動として評価されます。これは企業としてのブランディングやイメージの向上に繋がります。

また、最近では大学生など若者の間でも、SDGsに関わる世界課題に関心のある人が増えてきているので、会社をあげて世界課題に取り組むことによって採用力にも繋がると言えます。

テレワークに関していえば、テレワークができる企業の方が、学生や転職者からの応募が増える傾向にあるようです。

<資金調達も有利に>
資金調達の際には、各種ステークホルダーとの関係性が重要になってきます。

SDGsは世界共通の目標を掲げているので、SDGsに取り組む企業は、すなわち世界課題の解決に取り組む企業と評価されます。もしもあなたが出資を検討している時、世界課題に取り組んでいる企業と、そうでない企業であればどちらに出資しますか?答えは明確ですよね。

ステークホルダーとの関係性構築や、資金調達で優位性を獲得するためにも、率先してSDGsに取り組んでいきたいですね。

<新しいビジネスチャンスも>
SDGsで掲げられている目標は、言うまでもなく、世界が今まさに直面している課題を解決するためのものです。つまり、企業がSDGsに取り組むことは世界の課題解決に取り組むことと同義で、そこから新しいビジネスにつながる可能性が十分にあります。

社会貢献にも繋がり、ビジネスチャンスにもなりうるという、まさに一石二鳥の取り組みですよね。この点でも、企業がSDGsに貢献するメリットは大いにあると思います。

「SDGsに取り組むぞ!」と構えるよりも、今の世の中にフィットする会社の仕組みや制度を整えていくことが、SDGsへの近道といえます。もしもまだテレワークの制度が整っていない企業様は、まずはそこから取り組んでみてはいかがでしょうか。