イヤホンは、テレワークになってよく使うようなったモノの一つです。おそらくWeb会議などでイヤホンを活用しているテレワーカーも多いかもしれません。周りの音をシャットアウトして話を聞くのに集中できる点がイヤホンの最大のポイントですが、何らかのトラブルが発生した事例もあるようです。こちらの記事では、テレワーカーのイヤホントラブルにまつわることについて解説していきましょう。

イヤホンの主な種類

本題に入る前にテレワーカーが使う主なイヤホンの種類について紹介します。

1.カナルタイプ

カナルタイプのイヤホンは、耳穴に直接触れるタイプであり、本体にシリコン性のイヤースピースを装着。動いても外れにくいだけでなく、密着性が高いため外への音漏れが最小限に済みます。細かい音や低音といった聞き取りにくい音域も拾いやすい点もポイントです。充電式のコードレスタイプと、デバイスに直接つなげるイヤホンジャックにコードを入れるタイプがあります。

2.インナーイヤータイプ

インナーイヤータイプのイヤホンは、耳介(じかい)部分にイヤホンを引っかけて装着。イヤーピースがないため、接着面がツルツルしており、外れやすく、音漏れがしやすい点がデメリットとして挙げられます。ワイヤレスタイプに関しては、収納は基本的に専用のケースに保管。プロダクトによっては、ケースに内臓されているUSB充電ケーブルの穴から充電させることが可能です。

3.カチューシャタイプ

カチューシャタイプのイヤホンは、直接耳穴に入らないのが特徴です。こちらも充電式のコードレスタイプと、ケーブル搭載タイプの2つあります。

テレワーカーのイヤホントラブルの事例
テレワークには必要不可欠なイヤホンですが、耳にまつわるトラブルが発生しているという声も挙がっています。では実際にどのような事例があるのでしょうか。主な事例について以下のとおりです。

イヤホンを長時間使っている→外耳炎になりやすい
家族や周りの環境(例:近所が工事中で騒がしいなど)でイヤホンがないと作業に集中できないというケースもあるかもしれません。気づいたらほぼ1日イヤホンを装着している……ということも。

このサイクルが続くと、耳の中がやたらとかゆく感じる、痛みがある、耳だれになるなどといった「外耳炎」になりやすくなることがあるようです。外耳炎の原因については、中耳炎と同様、ブドウ球菌や真菌、ウイルスの侵入と感染といわれており、それが悪化すると耳のなかに膿(うみ)が溜まったり、外耳道が腫れる可能性も。もし、イヤホンを装着しているタイミングや装着後に耳のかゆみが治まらない、痛みを感じるようになった場合は要注意かもしれません。

参考
テレワークでの「イヤホン使用」で耳トラブル増加?投稿した耳鼻科医に危険な兆候と対処法を聞いた
恵比寿

耳穴の形とイヤホンの形が合わない

近年のイヤホンは音を遮音といった機能性だけでなく、フォルムやカラーといったデザイン性も豊富。ただし、イヤホンの場合、衛生上の観点から購入する前に一度か二度お試しで装着できないので、どうしても機能性やデザイン性でイヤホンを選ぶ傾向です。このような事情もあってか、購入したイヤホンが自分の耳穴と合わず、装着性に違和感を抱くという人もいるともいわれています。

また、耳穴に入れるタイプのイヤホンに関しては、イヤホン本体にイヤーピースというシリコン製のカバーをつけます。それでも自分の耳穴と付属品のイヤーピースをイヤホンに装着しても合わない場合は、別途イヤーピースを購入して対応という流れになるかもしれません。イヤホンが自分の耳穴に合わないと感じた場合は、そのまま我慢して使うと耳の健康にも影響を与えますので、イヤーピースを選び直すなどの対応が必要です。

イヤホントラブルの対策法

テレワーカーにとってイヤホンはこれからの仕事でも必要です。
ではイヤホンのトラブルをできるだけ回避するにはどのような対策が必要なのか解説してきましょう。

イヤホンを1時間使ったら外す時間を設ける

個人差がありますが、イヤホンを装着しながら長時間作業や勉強をしていると、耳鳴りがしたり、特定の音域が聞こえづらくなったりする場合もあるそうです。それを回避するには、耳を休める時間も必要です。1時間イヤホンを装着したら15分程度外す時間を設けると、耳の負担が軽減されるといわれています。

イヤホンを清潔にしておく

特にカナルタイプやインイヤータイプのイヤホンは、耳穴に直接触れます。イヤホンに耳垢などが付着するのでウェットティッシュなどを使って清潔にしておきましょう。

誰もいない空間ならできるかぎりイヤホンを外す

テレワーカーのなかには同じ屋根の下に家族や同居人がいるけれども、一人で作業する部屋を設けているというケースもあるかもしれません。耳の負担を考える意味でもテレワークをする部屋に誰もいないなら、Web会議でもできる限りイヤホンなしで対応することをおすすめします。

終わりに

今回はテレワークで使うグッズの一つイヤホンにまつわるトラブル事例と、対策および留意点について解説しました。長時間続けて使ったり、耳穴に十分フィットしないで使い続けると耳の不調にもつながるので注意が必要です。また、その対策に関しては、普段のテレワークでも採り入れることができるので、こちらの記事を参照に習慣づけてみてはいかがでしょうか。