突然ですが、AIと聞いたらどんなイメージがありますか?
私は以前見た2本の映画を思い浮かべます。それはAI(スティーヴン・スピルバーグ)とアイ,ロボット(アレックス・プロヤス)です。

どちらの映画も、AI(人工知能)を持ったロボットが自我を持ち、暴れだしたり自分たちの独自の世界を作ったりしていきます。
映画AIでは、感情を持ったロボットのデイビッドが母親の愛を求めて旅に出ます。
その中では、ロボットが当たり前になった世界や、自分で考えて行動できるロボットがたくさん出てきます。
映画自体は、近未来的な華やかさと、愛を求めるデイビッドの切なさ、そして家族の葛藤などが描かれたとても考えさせられる内容だったんですが
映画を見ている時に「そのうちこんな風に、ロボットが感情を持ったり、自分で仕事を行うようになるのかなぁ」なんて思った覚えがあります。
ロボットが自分で考えて動くってなんだか怖い感じもしますが、実際それが実現されたらどんな世界になるのかな、と思いますよね。

AIとテレワーク、AIと仕事、AIと生活、どんな変化が起こるのでしょうか。
今日はそんなAIが仕事をする時代について考えてみました。

AIが仕事をする時代?

AIの特徴は、データを取り込んで自分で学んでいく所にあります。
映画に出てくるロボットたちもそうですが、ロボット自身が経験したことを元に新たな知識を得ていくことで、どんどん賢くなっていく(ディープラーニング)ことができます。
この特性を生かして、AIに仕事をしてもらう、というのが今のトレンドと言われています。

そんな風にAIが仕事をする時代、実を言うともうすでに始まっています。
ただ、これまで言われていた「人間の仕事がなくなる」というマイナスなイメージではなく、AIと共存していく、前向きな変化が起こり始めています。

AIとの共存を上手に始めている例をご紹介します。
明治安田生命では、2021年4月から1900人の女性契約社員を正社員へ登用しました。
そして、これまで契約社員が担当していた定型事務はAIが代わりに行うことになりました。

これによって起こる変化として一番大きなことは、契約社員が正社員になったことではないでしょうか。
正社員になった方は、これまで受けられなかったボーナスや退職金が出るようになり、人間にしかできない中核業務を担います。
なんと収入も平均で10%アップするようです。
正社員になったことで福利厚生も受けられるようになり、収入以外にもメリットがあったと言う声も上がっています。

明治安田生命の例でもわかるように、AIには定型業務などの「流れがパターン化された仕事」や「マニュアル通りに行う仕事」が得意です。
そして、AIは一度覚えた仕事は間違いなく正確にし続けることができます。
これは人間が苦手とすることでもありますよね。
定型業務や間違えてはいけない経理の仕訳作業など、間違えてはいけない!とわかってはいるのですが、何百件と続いてくると知らないうちにケアレスミスをしてしまうものです。
そんな人間には退屈で困難な仕事を、AIは淡々と間違いなくし続けてくれます。
そしてAIは決まったルールに従い判断を行なっていくので、一般的に処理速度も人間より早くなります。

このように、AIが仕事を行うようになる世界では、人間の仕事が奪われてしまうわけではなく、AIと人間がそれぞれ得意なこと、するべきことを担当していきます。
定型業務やミスが許されない事務的作業などはAIに進めてもらい、時間と人的資源を削減していきます。そして毎回判断が必要な仕事や、人と人のやりとりが求められる仕事には、これまで通り私たちが携わります。
AIと共存することで、人間にしかできない仕事に人的資源を投入できる、という利点があります。こうすることで、これまで以上に効率よく仕事を進めていくことができると言われています。
システム上会社に行かないといけなかった処理作業などもAIができるようになれば、今よりももっとテレワークも進みそうですね。
そうなると仕事の場所は家やカフェだけではなく、外出先や旅行先でも仕事ができるのが普通の世の中になっていきそうです。

AI時代の働き方とは?

急速にテクノロジーが発達している今、仕事のやり方も変わってきています。
AIに得意な部分と人間に得意な部分は明らかに異なります。定型業務はAIにお任せし、人間の判断が必要な部分は社員が担当すれば、効率よく仕事をすすめられます。

そんな現代で、AI時代の働き方はどんなものになるのでしょうか。
個人的には、「より自分らしさ」が出せる働き方になると考えています。
働く場所や時間が自由になっていき、テレワークは当たり前の光景になっていくのではないでしょうか。
すでにテレワーカーの皆さんは、今の仕事の環境をよりよくしていくことができるかもしれません。
仕事と生活のバランスをより快適にしていったり、家の環境がよりテレワークに順応したものになっていったり、、、
これまでの画一的な働き方は古いものになりつつあります。
AIと協力しながら、快適に自分らしく仕事をする日が来るかもしれませんね。