仕事のオンオフが上手なテレワーカーもいますが、一方でオンオフが上手くできないテレワーカーも少なからず存在します。また「オンオフができていない自覚はあるのだけど、どうしたらいいかわからない……」と悩んでいるテレワーカーもいるかもしれません。

では、仕事のオンオフができないテレワーカーにはどんな特徴があるのでしょうか。改善ポイントと併せて、紹介していきましょう。

複数の調査で判明!実は仕事のオンオフができないテレワーカーが約5割?!

これまで行われてきたテレワークの導入による働き方の変化に関する調査から、以下の2社のデータを用いて解説していきましょう。

1.カルビー株式会社の調査

カルビー株式会社が2020年9月に発表した「女性のテレワークに関する実態調査」においても約半数以上が「仕事とプライベートの境界線が曖昧」であると回答。加えて、約3割「’’ひとやすみし”がづらい」という回答もありました。

出典:-女性のテレワークに関する実態調査-女性のテレワークの実態が調査によって明らかにより良い「テレワーク」のカギは適度な“ひとやすみ” ⁉|カルビー株式会社のプレスリリース

2.マイボイスコム株式会社の調査

マイボイスコム株式会社は、2021年5月に「在宅勤務・テレワークに関するアンケート調査(第2回)」を実施。自分のペースで仕事ができるなどという前向きな回答がありますが、課題点として約4割の方が「オン・オフの切り替えや気分転換が難しい」という回答でした。

出典:【在宅勤務・テレワークに関する調査】メリットは「通勤ストレスの減少」が6割強、「時間を有効活用」「気候や交通状況に左右されず業務できる」などが各30%台。課題は「オン・オフの切り替えや気分転換」4割強|マイボイスコム株式会社のプレスリリース

テレワークは通勤時間がない、人との接触が少なく感染症予防になるなどのメリットが挙げられますが、その一方で仕事とプライベートのオンオフの切り替えが難しく、課題と感じている人が多いことがわかります。

オンオフを切り替えられないとはどういう状態?

では具体的に、オンオフができていないとはどういう状態のことを言うのでしょうか?多くの場合、つねに仕事のことが頭から離れず、以下のような状態に陥りがちです。

・ストレスを感じやすい
・リラックスができない
・仕事での失敗をいつまでも引きずってしまう
・プライベートの予定を楽しめない

このような状態が続けば、心身の健康にも影響がでますし、十分な休息が取れないまま次の勤務日を迎えてしまうので、なかなか悪循環から抜け出せません。いち早く改善したいところですが、何をどうすればいいのかわからないという方も多いよう。次の章では、オンオフができないテレワーカーの特徴とそれぞれの改善点をご紹介します。

オンオフができないテレワーカーの4つのタイプと改善策

タイプ1:服装が部屋着のまま

家でのテレワークのときは、部屋着を着てのんびり自分のペースで仕事をすることが好きなテレワーカーもいるかもしれません。しかしながら、部屋着を着たまま仕事をしているとモチベーションが思うように上がらなかった……という事例も。

【改善策】部屋着でテレワークをしてしまうことが多い場合、仕事のオンオフができていない可能性があります。仕事中にリラックスできることも大切ですが、かえって本来のプライベートな時間が有意義に過ごせなくなってしまう可能性も。集中したいときは、オフィスカジュアルといった服装に着替えてみてはいかがでしょうか?

タイプ2:部屋が散らかっている

部屋の中に洋服が置いたままの状態や、仕事に利用するものも、プライベートなものもすべてが混ざった状態だと、気持ちが落ち着かずオンオフの切り替えが難しくなります。

【改善策】部屋の中が荷物などで散らかっている場合、まずは固定のテレワークスペースを作って、仕事に使うものはこのスペースに集約させましょう。こうすることで、プライベート空間との区別がつくようになります。

タイプ3:時間の区切りができていない

日中仕事がはかどらないから夜に作業するというテレワーカーもいることでしょう。いつでも仕事ができるのがテレワーカーのメリットでもありますが、ダラダラと仕事してしまうと効率も上がりません。それがクセとなって、いざタイトな納期を提示されたときに対応できなくなるリスクも潜んでいます。

【改善策】「夕方までに終わらせる」「夕方6時以降は基本的に仕事でパソコンを使わない」といった、明確なガイドラインを決めておくようにしましょう。デスク周りなど、つねに目のつくところに書き出しておくのもよいでしょう。

タイプ4:ついスマホを触ってしまう

テレワーカーは業務にスマホを利用することも多いと思いますが、業務連絡以外にも友人からLINEが来てついその場で開いてしまったり、SNSを見に行ってしまうことがあるかも知れません。仕事のペースを崩す原因にもなるため、注意が必要です。

【改善策】緊急対応の連絡先と、それ以外の通知音を別の設定にしておきましょう。業務中は、プライベートなLINEやSNSの通知はオフモードに設定しておくのがおすすめです。

テレワークでオンオフを切り替えるおすすめの方法

上記のタイプには当てはまらないけれど、普段のテレワーク生活にもう少しメリハリをつけたい、という場合にも様々な方法があります。参考までに、テレワークでオンオフを切り替える方法について紹介します。

方法1:仕事前に室内で運動する

仕事前に簡単なストレッチをしたり、室内で使えるエクササイズグッズを用いて運動したりすると、頭がリフレッシュし、仕事モードに切り替えることができます。Youtubeなどでもエクササイズ系の動画は充実しているので、ご自身のお好みのものを探してみましょう。

参考商品:コードレスなわとPROIRON エア縄跳び

方法2:モチベーションアップになる音楽を聴く

テレワークに入る前にコーヒーを飲む、瞑想するなど、スイッチを切り替えるためのルーティーンを設けるのも有効で、音楽を聴くというのも一つです。音楽のサブスクリプションサービスのSpotifyでは、様々なジャンルの音楽がアップされていますので、自分の気分が上がる音楽をチェックしてみてはいかがでしょうか。

参考:Spotify

オンオフを切り替えて、充実したテレワークを!

テレワークでオンオフが上手くできない場合、部屋が片付いていなかったり、業務中についスマホを触る癖がついてしまっているかもしれません。オンオフが上手くできないと、心身にもよくなく、その悪循環から抜け出すのが難しくなってしまいます。自分がどのタイプかを確認し、改善策を試してみましょう!最後に紹介した切り替え方法も試してみることをおすすめします。

上手にオンオフを切り替えて、充実したテレワークを実現しましょう!