新型コロナウイルス感染拡大の防止策に一つとして「換気」が挙げられている影響もあってか、各所で換気を意識した空間づくりが取り組まれています。また、皆さんのなかにも公共施設や電車といった公共の交通機関で、季節問わず窓が開いているのを見かけたことがあるかもしれません。
こちらの記事では、テレワーク中の換気の必要性と換気方法について紹介していきましょう。
コロナ禍で換気する必要性とは?
新型コロナウイルスが感染拡大する理由の一つとして挙げられるのが、飛沫感染です。複数の人がいる場所で咳やくしゃみをすると、唾液が空気中に飛散し感染するリスクがあるといわれています。しかも密閉された空間だと、空気の流れが少ないため、感染のリスクが高まる可能性も。そのため、空気を流れやすくし、新鮮な空気を部屋に取り込むために、換気することが必要となります。
換気の種類とポイント
換気とは、室内の空気の入れ替えすることであり、自然換気と機械換気の2種類あります。
ただ窓を開ければ大丈夫、ファンを動かし続けているだけで良い、と思う人もいますが、換気にもポイントがあるのでご紹介しましょう。
自然換気
自然換気とは、機械の力を使わずに換気することです。自宅の複数の窓を開けるのも自然換気として含まれます。
窓を開けて換気するには、空気の入口となる窓、通り道、そして空気の出口となる3ヶ所を決めておくことです。空気は、狭いところから広いところへ動くと勢いが良くなるという特性があります。したがって、空気の入口部分の窓を5~15cmくらいの幅で開け、出口部分を広めに開けておきましょう。
機械換気
部屋の間取りの都合で空気の通り抜けができない場所や、幹線道路や線路沿いに住んでいると、騒音などの事情で窓を開けた換気がなかなかできないものです。このような場合は、送風機や排風機といった機械(家電)で換気します。自宅で換気する機械で代表的なものは、浴室や部屋の壁側についている換気扇です。ほかにも近年では、空気清浄機やエアコンにも換気機能がついていることもあるので、家電を活用した換気ができます。
テレワーク中の換気でやっておきたいこと
テレワーカー中の換気でやっておきたいことについては次のとおりです。
エアコンをつけている場合も窓を開ける
夏や冬の場合、暑さや防寒対策としてエアコンをつけているテレワーカーもいることでしょう。エアコンをつける場合、窓を閉めっぱなしというケースもよくありますが、実はエアコンの電源をオンにしていても換気は可能です。その場合は、エアコンを取り付けている場所から離れたエリアの窓を開けましょう。このやり方で換気をすると、外気を吸い込む量が少なくなり、エアコンの機能にもあまり影響しません。
サーキュレーターで空気の流れをつくる
窓から空気を効率良く取り入れるには、サーキュレーターの活用がおすすめです。サーキュレーターは、マイルドな風を送る扇風機と異なり、強め風を直線的に作り、部屋の空気を循環させるもの。このときに首振り機能をオンにして、風の動きを作ります。また、天候や立地の都合で窓を開けられない場合でもサーキュレーターは大活躍。サーキュレーター本体を部屋の隅に配置し、天井に向けると、空気のよどみが軽減されます。
テレワーク環境における効果的な換気のやり方
基本的に換気は2時間に1回、換気する時間は5~10分程度が目安です。換気する時間の長さよりも、換気の回数を増やすことを優先的に考えると効率良く換気できます。
さらに効率良く換気をしたいなら、家具と壁の間にすき間を作ることです。すき間があることで風の通りが良くなります。空気を入れる窓のそばに背の高い家具類があるとそれが壁となってしまい、上手く換気ができないので、注意が必要です。
換気のタイミングがわからないテレワーカー向けのおすすめグッズ
テレワーカーのなかでも換気のタイミングがなかなかわからない……という人もいることでしょう。そんな方に向けておすすめのグッズについて次のとおりピックアップしました!
TOAMIT 東亜産業 二酸化炭素濃度測定器 CO2センサー
部屋が換気されず密閉された空間だと二酸化炭素の濃度が高くなり、換気が必要です。
二酸化炭素濃度測定器 COセンサー(Amazon)は、換気のタイミングが一目でわかる、コンパクトタイプのCO2濃度測定器です。充電式であり、気温や湿度もモニターに表示されるので最適なテレワーク環境をつくるにはおすすめのグッズです。
ユーアイニクス(UINICS) 換気チェッカー
換気チェッカー(Amazon)は、室内のCO2濃度を測定し、3つの色(900ppm未満/正常(緑)、900~1400ppm未満/注意(黄)、1400ppm以上/警告(赤))で室内の空気の状態を見える化します。どこから見ても色の判別ができるのがポイントです。
おわりに
快適にテレワークをするためにも、適度な換気が必要です。立地によって換気が十分にできる場合(戸建てで窓を開けやすい)と、換気が難しい場合(交通量の多いエリアに住んでいるなど)がありますので、今の住宅環境を考えた上で最適な換気を行いましょう。
また、換気のタイミングがわからないというケースもあるかもしれませんが、換気をお知らせするグッズもありますので、使ってみるのも良いかもしれません。換気を心がけながら、健康体でテレワークを行っていきましょう!