最近、テレワークが増えてきて
家やカフェなどで仕事をする人も多いと思います。
私も例外ではなくカフェで仕事をする機会が多くなりました。
実を言うとこの記事も日曜日の昼下がり、スターバックスで書いています。
落ち着いた空間でコーヒー片手に作業をするのは、なんとも言えない気持ちよさがありますよね。

家でがっつり集中して仕事を進めるのもいいですが、たまには外に出て、いつもと違う環境で作業をするのも悪くないなと思います。
環境って意外と私たちの作業効率や気持ちの面に大きな影響を与えるものですよね。
今日はそんなテレワークの環境について、新たな取り組みや注目の情報をお伝えします。

温泉でテレワーク!

この1年で働き方は大幅に変わり、テレワークが当たり前の時代がやってきました。
その結果、これまでテレワークとは無関係と思えた場所や様々な施設がテレワーク場所として選ばれるようになってきました。
その最たる例が温泉旅館です。

愛媛県の道後温泉では、なんと温泉旅館がテレワーク用に部屋を提供するという動きが出始めています。

観光業界はコロナで大打撃を受け、残念ながら旅館を閉めてしまった事業者の方も少なくありません。
そんな苦しい状況の中、新たな戦略としてテレワーク用プランを打ち出しているのです。

温泉旅館でのテレワークとは、どんなものなのでしょうか?

道後プリンスホテル(松山市)では4月末から、テレワーク用に部屋の提供を始めています。
12畳ほどの和室を5部屋用意しており
午前9時半から午後7時の間、1人が1室を専用で使えます。
宿泊ではなく、あくまで作業スペースとして利用できるという形ですね。

室内にマッサージ機などを備えつけており、業務の合間に休憩や気分転換もしやすくなっています。
そしてもちろん館内の大浴場も有料で利用できます。
パソコン作業で凝り固まった身体をほぐしつつ、リフレッシュして仕事に臨むことができるのです。
これはテレワーカーにとってはかなり嬉しいサービスですよね。

さらに、屋外へテレワークに出かけるときなどには、電気三輪自動車を有料で貸し出すサービスもしています。
近場への外出までできてしまうとは、至れり尽くせりなプランです。

他にも、道後にあるホテル椿館でも、テレワーク用に部屋の提供を開始しています。
和室の3部屋と小会議室を用意しており、ミーティングもできてしまいます。
利用時間は午前10時から午後8時までで、大浴場の利用のほか、コピー機など共用機器も充実しています。

すでに利用した方からは「気分転換もしながら、仕事にも集中できる」と喜ぶ声が上がっています。

愛媛県でこんな動きが始まったのには、行政と旅館の連携があります。
愛媛県はコロナ下で、テレワークを推進する宿泊事業者などに協力金を支給しています。
この協力金を活用することで、比較的安い価格で部屋を提供できるのです。
例えば道後プリンスの場合、県内在住者なら1日当たりの利用料を500円という激安価格です。

温泉でテレワークができるなんて、新しい働き方だなー、と思っていましたが
よくよく考えたら、それって100年以上前から明治の文豪が好んでいた働き方じゃないか!ということに気付きました。

今回例でお話していた道後温泉は『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』で有名な夏目漱石が愛した温泉地です。

他にも志賀直哉や太宰治をはじめ、多くの文豪たちが温泉宿に逗留しながら執筆活動を進めていたとされています。

これほどまでに文豪たちが温泉を愛していたのはなぜなのでしょうか?
これは一説ですが、集中できる自然に囲まれた環境や、疲れを癒す温泉で、リラックスしながら新しいアイデアが生まれてきやすかったのではないかと言われています。

これって今のテレワークにも当てはまるのではないでしょうか。
集中できる環境やリラックスできる時間は、普段なかなか生み出すのは難しいものです。

温泉でのテレワークプランを使うことで、普段の生活からは一歩離れて、集中とリラックスをゲットできるのかもしれません。

好きな場所で好きなことをしながらテレワーク

コロナの流行によって、ここ一年で働き方が大きく変わりました。
毎日決まった時間にオフィスに出社して、会社の人とランチを食べて、夜は残業して家に帰るという働き方は過去のものになりつつあります。

テレワークやワーケーションが広がり、職種によっては時間も場所も選ばずに働けるようになりました。

働く場所に関しては、以前では考えられなかった旅館やホテルなど様々な場所に広がっています。

これまで以上に「好きな場所で」「好きなことを」できる環境が広がってきているのです。

温泉に限らず、観光地で休暇をとりながら仕事を進める「ワーケーション」という働き方も流行り出しています。
あなたのお気に入り作業スポットはどんな環境ですか?
自分のお気に入りの環境を探してみるのもいいですね。