テレワークは対面で仕事をしないので、自然とおしゃべりする機会が減ってしまいます。とはいえ、どんな環境に置かれても何らかの形で仕事仲間とコミュニケーションを取ることは、仕事の質を上げるためにも必要不可欠です。特にテレワーク中の雑談タイムは、一見仕事とかけ離れているものですが、何らかの発見や気づきが得られるかもしれません。

こちらの記事では、テレワーク中の雑談にまつわる情報についてご紹介していきましょう。

テレワークとオフィス勤務で感じた変化

複数の人たちが働くオフィスでは、仕事や休憩を通じて他者とのコミュニケーションが自然と図れます。その一方で、テレワークだと同居する家族やパートナー以外との対面でトークする機会や時間が減ったという声も。

実際にサイボウズ株式会社が2020年10月に行った「テレワークのコミュニケーション」の調査によると、業務で関りのある職場の人との関係性に話さない人が増えたという回答が約6割という結果でした。

(出典先:テレワークでの職場内コミュニケーション 「業務の話」は1日あたり「30分未満(0分含)」6割 「業務以外」は「0分」4割 ────若手ほど「コミュニケーションしにくい」と感じている傾向が | サイボウズチームワーク総研

この調査でもわかるように、テレワークに切り替えてオフィスの人との関係性などに変化があったことがわかります。

テレワークに雑談?必要とされる理由3つ

テレワーカーには、濃厚な関係が好き、誰かとおしゃべりしたい、できれば雑談をしたくない……など、あらゆるタイプがいます。とはいえ、今後の仕事の生産性アップの観点から、オンラインでコミュニケーションを図ることは必要です。

こちらの章では、テレワーカー×雑談に紐ついた必要な理由について紹介していきましょう。

1)気分転換になる

テレワークは、対面で人と会わない分、孤独になりがちです。テレワーカー同士で雑談することで、心がリラックスでき、気分転換できます。テレワーカーの心身のバランスを保つためにも雑談を採り入れてみることのは有益なことといえるでしょう。

2)仕事の有益なヒントを得られる

雑談はメンバーの仕事の取り組み方がわかることもあります。自分が仕事でモヤモヤしていることがあっても、メンバーの取り組み方を共有してもらうことで、仕事に関する有益なヒントを得られることも。もし、仕事で「○○のやり方をもう少し時間を短くしたい」ということがあれば、雑談タイムに聞いてみるのも良いかもしれません。

3)新しく出会った人や接点が少ない層との連携が図りやすい

オンラインの会議やミーティングに参加するメンバーは、全てが顔なじみとは限りません。時にはコロナかで新しく出会った人や、接点が少ない層もメンバーに入っていることもあります。

このような人たちが参加する会議やミーティングは、場の雰囲気に馴染めるよう短時間でも良いので自己紹介がてら雑談タイムを設けてみましょう。メンバー全員とのコミュニケーションを図れ、関係性を築けます。そして、このような関係性によって仕事上でも連携を図りやすくなるでしょう。

良い関係性をもたらす!テレワーク中の雑談を採り入れるテクニック

テレワーク中に雑談をどのようにして取り入れたら良いのか、ハウツーをよくわからないということもあることでしょう。こちらの章では、雑談を採り入れるテクニックについて紹介していきましょう。

1)日常ネタに触れてみる

雑談で盛り上がるネタでおすすめなのは、日常生活のネタです。週末に何をしたか、ハマっているスイーツ、おすすめのサブスク系のネタは、メンバーの一人が話し始めるとその後、ほかのメンバーも雑談しやすくなります。ぜひ、雑談で日常ネタに触れてみてくださいね。

2)Web会議やミーティング中なら本題に入る前に雑談

仕事のWeb会議やミーティングをするなら、本題の前にアイスブレイクとして少し時間を設け、話しやすい雰囲気をつくるのもおすすめです。その後に続くオンライン会議やミーティングの雰囲気も和やかになり、課題がとんとん拍子で解決する見込みがあります。

雑談に消極的なテレワーカーとの接し方

テレワーカーのなかには、雑談を勘弁したいという方も少なからずいることでしょう。
雑談に消極的なテレワーカーに対し、何かを喋って欲しいアピールすると、相手側も困ってしまうのはいうまでもありません。そんなときは雑談を強要しないよう、心がけることが大切です。「何かありましたらいつでも」「またの機会にお願いします」といったやんわりとしたスタンスで対応すると、相手も負担になりません。

このようなタイプの方とのコミュニケーションは、「すぐ打ち解ける」ことに注力せず、長い目で徐々に関係性を築き上げることを意識しましょう。

おわりに

テレワーク中の雑談は、仕事のアイデアが思い浮かびやすく、生産性やクオリティを高められる要素があります。そして、雑談することでチームとの連携が図りやすくなり、対面でなくても良い人間関係を築けるようになるでしょう。オンラインで会議やミーティングがあれば、雑談する時間を設けるよう意識してみてはいかがでしょうか。