テレワーク下で、人に会う機会が減ったり、自分の考えをアウトプットする機会が少なくなると、体調や気持ちのコントロールがうまくいかず、なんだかもやもやしてしまうことはありませんか?

私自身、最近はテレワークなどであまり自由に外に出ることができず、悶々とした日々を過ごしていました。そんなとき思い出したのが、モーニングページのこと。

モーニングページは、以前読んだ本の中で紹介されていました。数年前、今後のキャリアや生活について悩んでいたときに私自身、モーニングページをしばらく続けていて、良い効果を感じていたものです。

モーニングページを書くことで、自分の思考と気持ちが整理され、気持ちのよい1日のスタートを切ることができます。外出が難しくなりつつある昨今、最近なんだか不調だな、と悩んでいる方のヒントになればと思います。

テレワークの生産性アップが叶う、モーニングページとは何か?

モーニングページとは、毎朝10分〜15分程度の時間をとって、自分の頭に思い浮かんだことをとにかくノートに書き出していくというワークです。

とてもシンプルで簡単なワークであり、効果は絶大。しかも働き方がテレワークだと通勤時間がない分、モーニングページを書くための時間に当てることができます。

人間の脳は、1日に4万〜6万回のセルフトークをしていると言われています。つまり、無意識のうちに、常に何らかの考え事をしていて、頭を動かしているのです。

頭に浮かんだことをとにかく書き出してみることで、それらを一旦リセットし、頭をリフレッシュさせることができます。まさに、テレワークをしながら瞑想と同じような効果が期待できるというわけです。

また、モーニングページは、原則最初の8週間は読み返さないのがルールですが、その後に読み返してみると、自分の思考の癖などが見えてくるのがポイントです。いままで気が付かなかった「自分が本当にやりたいと思っていること」「大事にしたいこと」などを発見する際も役立ちます。

ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン著、サンマーク出版 、2001年4月16日)という本の中で紹介されているものなので、より詳しく学びたい方は、この本を読んでみるのもおすすです。

ここでは、私が実際にやってみた経験から、テレワーク向けのモーニングページの簡単なはじめ方をご紹介します。

テレワーク前にモーニングページがおすすめの理由

テレワーク生活でモーニングページをおすすめする主な理由(メリット)は次の通りです。

・頭の中がクリアになる
・思考が整理できる
・創造性をアップさせる
・アイデアが浮かびやすくなる
・モチベーションがアップする
・物事の優先順位をコントロールしやすくなる

また、著名人でも「書く」ルーティンを実践している方がいます。

スピードスケート金メダリストの髙木美帆選手は、滑りのアイデアや日頃のモヤモヤなどをノートやデバイスに書き記す習慣を続けているそう。このような習慣によって思考整理ができるようになっているそうです。

このような効果があるモーニングページ。テレワークを始める前に取り入れてみてはいかがでしょうか。

テレワーク向け、モーニングページのはじめ方

  1. ノートとペンを用意する
    (基本的に、毎日書いていくので、自分がわくわくするようなお気に入りのノートを準備することをおすすめします。)
  1. 毎朝、起きたらすぐにノートを開き、頭に浮かんだことをなんでも自由に書き出す
    (細かい時間は問いませんが、継続のために、朝のルーティンに組み込んでしまうのがおすすめ。私も、枕元にノートを置いておき、朝起きたらすぐに書き出していました。)

また、あらかじめ「時間」もしくは「ページ数」を決めておくことがポイントです。例えば、時間を15分と決めたら、15分間は手を止めず、とにかく頭に浮かんだ言葉、感情などを書き出します。もしくは、毎日3ページと決めたら、3ページがいっぱいになるまで、書いてみましょう。

テレワークスタート前のモーニングページのポイント

頭で考えず、浮かんだものをとにかく素直に書き出す

モーニングページは、誰かに見せるものではありません。

自分しか見ないものなので、ポジティブな感情やイメージだけではなく、落ち込んだり、イラついたり、不安だったり、といったネガティブな感情やイメージも、その場で分析したり解釈することなく、素直に書き出すのが大事です。

また、綺麗な文章で書く必要もありません。箇条書きや、思いついたキーワードなどを羅列するものでも構いません。

朝一で書く

朝一にモーニングページを書き出すことで、頭も心もスッキリした状態でテレワークをスタートさせることができます。昨日の記憶や夢の中でみたイメージなども含めてすべて書き出し、一旦リセットすることで、新しい出来事を受け入れる思考回路が築かれます。

書き直さない

モーニングページは、基本的に頭に浮かんだことを素直に書き出すので、上手く書こうと思ったり、書き直したりする必要がありません。「この言葉じゃないな」などと考えながら、書き直す必要はありません。むしろ「この言葉は違うかも」と感じても、そのまま書いてしまいましょう。それでも、書き直したいということがあるかもしれません。その際は、鉛筆ではなく、ペンを使うのがおすすめです。

スマホやパソコンで書かない

テレワーク前のモーニングページは、自分の手を動かして、書き出すことが大事です。スマホやパソコンのメモ帳などに書き出すのは楽ですが、自分自身と向き合う時間を取るために、ノートに手書きしましょう。

また、デバイスを使ってモーニングページを作業すると、通知などで中断される可能性があります。ノートに手書きをする場合も、スマホなどの通知が気になって集中力が削がれてしまうこともありますので、テレワーク前にモーニングページを書き出す間は、スマホやパソコンといったデバイスの通知をオフにしましょう。

モーニングページで気持ちの良いテレワークをスタートしよう!

モーニングページの書き方は、いたってシンプルです。テレワーク前の10〜15分、モーニングページに取り組むことで頭と心がリフレッシュし、気持ちの良いスタートを切ることができます。

モーニングページは、テレワーク疲れを感じたり、なんだか集中できない、もやもやする、といった漠然とした不安や焦燥を感じるときにもおすすめのワークです。ぜひ、テレワークをスタートする前に試してみてはいかがでしょうか。