コロナ禍によってテレワークが新しい働き方として定着しました。テレワークの魅力は何と言っても通勤する必要がなくなり、ウイルスの感染リスクが軽減されることです。

とはいえ、同居する家族がいる方にとってのテレワークには、解決しなければならない新たな問題も発生していると言います。こちらの記事では、実際にあった問題点と改善策についてご紹介していきます。

家庭内テレワーク問題1：Wi-Fiが不安定でつながりにくい！

共働き家庭では、感染拡大防止の動きにより、夫婦ともにテレワークとなったケースが多くあります。この場合、朝から夕方まで2台以上のパソコンで家のWi-Fiにつなげることになるため、処理速度が遅くなるという声が挙がっています。さらにマンションの場合だと、同じ時間帯に複数の世帯がパソコンを使うということもあり回線がパンクしかけたという話も。Web会議の時に負荷がかからないように、ビデオ機能をオフにして音声で参加した方もいるそうです。

また、家庭でのテレワーク問題は夫婦間だけではありません。2020年春、学校が一斉休校となった時、中学から大学を中心にオンライン授業へ切り替えられました。両親がテレワーク中であることに加え、子どもがオンライン授業に参加することで、ますます通信環境が不安定になってしまった家庭が多かったようです。学生の場合、単位や出席日数、受験にも関係してきてしまうので、早々に対策したいところです。

また、コロナ禍を機に座学系の習い事を中心にオンラインの導入が増え、夕方以降にオンラインで塾の授業やレッスンをこなすという子供も増えています。

家庭内テレワーク問題1の改善策：家のWi-Fi環境を見直す

このようにWi-Fiは親も子供も生活に必要不可欠なものとなっているので、小学生以上の子供がいるご家庭なら今一度、家のWi-Fi環境を見直しましょう。

例えば、家族の誰かのパソコンをWi-Fiでなく有線ケーブルをつなげて対応するのも一つです。ただし、ケーブルがつながる範囲での作業となり、作業場所が限られてしまうので、その点は考慮が必要です。
他の手段としては、電源プラグに差し込むだけで簡単に利用できる、高速のWi-Fi中継器もおすすめです。仕事部屋や学習部屋の電源プラグに設置しておくと、もとのWi-Fiルーターの負荷を軽減することができるでしょう。

このようにネット環境の回線を分散するなどの対策をしておくと、「ネットに繋がらない」「会議が何度も中断してしまった」「パソコンがフリーズした」といったストレスが減り、快適に仕事や学習に取り組むことができます。

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家庭内テレワーク問題2：子供が騒ぎ出して仕事に集中できない！

小学校低学年くらいまでの子どもがいる家庭によくあるテレワーク問題といえば、親の仕事中に子どもが騒いでしまうことです。保育園や学童といった預け先があれば、基本的には夕方まで仕事に集中できますが、園や学校での行事があったり、延長保育や学童の都合がつかない場合など、子どもが早く帰宅することもあります。家で仕事をしている親に興味津々で、仕事中もずっと話しかけられるということも。仕事に全集中したい親にとっては、元気いっぱいな子どもの姿が、かえってストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。

また、クラスメイトの感染が分かって、しばらく登園や登校を控えなくてはならなくない場合も外の手を借りることが難しいので、日中は子どもを見ながらテレワークをしなければなりません。さらには、自分の子どもが体調を崩した場合、看病しながらのテレワークとなり、もはや仕事どころではなくなってしまうという問題があります。

家庭内テレワーク問題2の改善策：夫婦で我が子の生活リズムを確認する

ストレスを最小限に抑えながらテレワークをするために、家族の生活リズムを事前に共有・把握しておきましょう。例えば、子供の下校時間や早帰りする時間、部活の曜日、習い事などの生活リズムを夫婦で確認し、子どもが在宅する時間は事前に仕事の調整をしておくのがベストです。「今日は早帰りで14時頃に子どもが帰ってくる」ということが分かっていれば、それまでにやるべき仕事に集中し、夕方以降にどうしても欠かせないミーティングがある場合は、夫婦で子どもの世話を分担することもできるでしょう。

また、小学校高学年くらいになると、大人の事情も理解してくれるようになります。親は「大事な仕事をしているから、この時間だけは騒がないで欲しい」と粘り強く伝えることも必要です。子どもがルールを認識することで、思いやりの心を持てるようになります。

テレワークは家庭での協力体制を見直す良い機会！

家庭内でのテレワークは一人暮らしのテレワークと異なり、仕事や授業で複数台のパソコンで同じWi-Fiを使ってパンク状態になったり、子どもが騒いだりと、思いもよらないハプニングが生じることがあります。

一方で、家庭内でのテレワークで問題が生じた時は、家族との協力体制を見直す良い機会と言うこともできます。テレワークで新しい生活がスタートしつつある今、新たに出てきた問題についてどのように解決できるか、ぜひご家族で話し合いをしてみてください。