テレワークという新しい働き方が社会に浸透しつつある昨今。企業運営において重要視されてきているのが、従業員のエンゲージメントです。

多様な人材のマネジメントが求められるこれからの時代において、いかに企業価値を高めて従業員のエンゲージメントを向上していくことができるのかは、企業の存続にも影響を及ぼす可能性がある課題です。

今回は、エンゲージメントとは何か?そして、そのエンゲージメントの測定に有効なサーベイツールについてご紹介します。

エンゲージメントとは?

エンゲージメントとは、本来「約束」「誓約」「契約」といった意味があり、「婚約」という言葉をイメージされる方も多いかもしれません。

そのため、使用される場面によって様々な解釈ができるのですが、今回お伝えしたいのは、人事領域におけるエンゲージメントであり、「従業員の組織に対する愛着や信頼の度合いや、その従業員と組織の関係値」を意味しています。

また、エンゲージメントとよく混同されるものとして、従業員満足度があります。

従業員満足度とは、「従業員の“労働条件”に対する満足度」を指しており、仕事内容や福利厚生、給与待遇、職場環境などが指標となります。一方、エンゲージメントでは、組織のミッションやビジョンへの共感、仕事内容に対する誇りなどが指標となっており、実は似ているようで異なるものであることが分かります。

なぜエンゲージメントがテレワーク時代に重要視されるのか

エンゲージメントが重要視されるようになった理由として、終身雇用や年功序列といった日本社会で長く続いた働き方が変化を迎え、企業にとって優秀な人材の流出を防ぎ、新たな人材の確保が難しくなっていることが挙げられます。

このような背景から、従業員満足度にとどまらず、企業への愛着や信頼度合いを示すエンゲージメントを測ることで、予期しない人材の退職などを未然に防ぎ、新しい人材確保のための組織変革や人事戦略に活かそうという動きが強まっているのです。

加えて、テレワークという働き方が多くの企業で取り入れられるようになったことにより、出社が前提となっていたときよりも、従業員の組織に対する愛着や信頼度をより把握することが難しくなっていることも、エンゲージメントの注目度が高まっている一つの理由と言えます。

エンゲージメントサーベイとは

エンゲージメントが重要視されている昨今、企業はどのようにして従業員のエンゲージメントを測ることができるのでしょうか?

主要な方法は、定期的なアンケートを実施するというものです。「定期的に実施する」というところもキーポイントで、エンゲージメントの変化や動きを継続的に把握することで、企業としての適切な対応策を検討することができます。

しかし、自社内で質問を作成し、分析し、定期的な実施計画を実行するのは、かなりの労力がかかるものですし、客観的な分析ができるのかについても疑問が残ります。

そこで、アンケート内容の作成から、アンケートの配信〜回収〜集計、そして分析に至るまでをサポートしてくれる、エンゲージメントサーベイツールが多く登場しています。

企業は、このようなエンゲージメントサーベイツールを活用することで、従業員のエンゲージメント状態を可視化し、テレワーク時代においても優秀な人材を惹きつける組織であるために、対策を講じていくことができます。

エンゲージメントサーベイツール選定のポイント

エンゲージメントサーベイツールを企業で導入する場合には、どのようなポイントを確認すればよいでしょうか?

操作性や分析項目