音声SNSのひとつ「Clubhouse」が話題となりました。芸能人や著名な起業家などが参加していて、その生の声が聴けるということで、人気に拍車がかかっています。
テレワークの作業中でも耳は空いているので、音声コンテンツの「ながら聴き」が、にわかに注目され始めています。
今回は、その中で、くつか代表的な音声SNS、音声プラットフォームをご紹介していきます。

Clubhouse

【特徴:完全招待制、実名を推奨、芸能人・起業家なども利用したことで人気が加熱】
我が国では2021年に入り話題となり、突然人気が過熱している米国発の音声SNSです。
配信者は個別のルームを作って音声を配信。ルームには誰でも参加可能で、配信者から許可が得られれば発話できるので、コラボレーションにも向いています。
一番の特徴は、完全招待制であること。既にアカウントを持っているひとに招待されないとアカウントさえ作れません。
初期のmixiを思い出しますが、Clubhouseでは、この招待者の名前がプロフィール欄に掲載され、より誰に招待を受けたか意識できる仕組みになっています。なかには、プレミア感を出すため、インフルエンサーに招待をおねだりするひともいるとのこと。
招待制であり、iOS版アプリのみでAnddroidは非対応(2021年3月現在)。日本語化されていないためまだハードルの高さはありますが、逆にそのクローズな状況が「参加したい」という意欲をくすぐります。
なんといっても魅力なのは、有名人の日常会話が聞けること。発言はアーカイブとして保管されないので、その場限りの貴重な会話が繰り広げられていることで参加者は跡を絶ちません。引き続き動向が注目されます。

Apple Podcast

【特徴:クオリティの高いコンテンツが集まっている、配信の敷居は高い】
Podcastとは、インターネット上で音声データファイルを公開する方法のひとつ。Apple社は2005年からPodcastのプラットフォームとしての機能を提供しており、音声配信のSNSでは老舗といっても良いでしょう。他にも配信プラットフォームは存在しますが、Apple Podcastならスマートフォン上で手軽に、数多くの番組が聴けます。
ラジオ局が自らの過去番組を配信していますが、どうせならここでしか聴けない個人配信の中から光るものを探してみてはは、いかがでしょうか。
長く続いているサービスであることから、その番組数は桁違い。番組という体裁をとっているため、内容はクオリティが高く、有益な情報は聞き応えがあります。その一方で、配信者側に回りたい方は、敷居は高いのも特徴です。

stand.fm

【特徴:スマホ1台で収録&編集&配信が可能。手軽さが何よりの強み】
stand.fmは、スマートフォンが1台あれば、簡単に音声配信ができるアプリです。
収録はもちろん、簡易的な編集もできて、配信プラットフォームも用意されています。ユーザーインターフェースがとてもシンプルで、初心者でも手軽に始めやすい仕様。いったん収録した音声を途中から上書きしたり、用意されているBGMをつけることも可能で、すぐに配信できる音声コンテンツが仕上がります。
また、質問を募集する「レター」機能は、リスナーとのコミュニケーションを図る上で便利。Podcastをやってみたかったけど、敷居の高さを感じていたひとは、一度触ってみることをおすすめします。
収益化機能もついており、発信するコンテンツに自信があれば、副業にも利用できるでしょう。

TwitCasting(ツイキャス)

【特徴:メインは動画配信だがラジオ配信機能もある、若い配信者やエンタメ系配信が多いイメージ】
TwitCasting(ツイキャス)は、動画配信のイメージが大きいサービスですが、音声のみの「ラジオ配信」機能も使えます。
もちろんライブ配信ができて、その後のアーカイブ化にも対応しています。ライブ中には、視聴者がコメントをつけることができるので、配信者とのやりとりを楽しめます。
Twitter、Facebook、Instagramとの連携機能があり、いずれかのSNSアカウントを持っている場合は、新たにアカウントを作る必要がありません。もし配信者になるなら、SNSでつながっている友人・知人に告知がしやすい特徴があります。
また、YouTubeへ簡単にアップロードできる機能や、「投げ銭」の仕組みなど、ツイキャスならではの強みにも注目。
配信内容に、エンタメ系が多いので、その方面がお好きな方には参考になるコンテンツも多く、始めやすいでしょう。

Swell

【特徴:まるで音声版Twitter!まだ開始したばかりなので使い方を「発明」しよう】
こちらは5分以内の音声投稿ができるサービス。あえて配信の長さを短時間に絞っているのは、まるで音声版Twitterのようです。
リアルタイムなライブ配信ではなく、投稿されたものを聴く形式であることから、視聴者側が好きな時間に聴くことができます。
配信の範囲は、「全体に公開する」「任意のメンバーに公開する」「1人以上のユーザーに直接送信」するという、3つの選択肢があります。まだ開始したばかりの新しいサービスなので、使い方を開拓し活用方法を発明していくのも楽しいはず。

いま注目の音声SNS・音声プラットフォームをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
音声配信は、シンプルですが使い方で奥の深さを感じられるメディア。情報収集や人脈を広げるのに使うもよし、学習教材にして自分磨きをするもよし、エンタメとして楽しむもよし。あなたなりの使い方を、探してみましょう。