日本でロボット掃除機が誕生したのは、2000年前後。当時から大変高価なもので、一般家庭に一気に普及する、とまではいっていませんが、働き方や生活スタイルの変化が後押しして徐々に価格は下がり、導入率が上がってきています。

そんな中、ロボット掃除機にとって厳しい向かい風になったのがコロナでした。外出が制限され、テレワークという働き方が推奨され、日中は家族が家にいることで、ロボット掃除機の「使いにくさ」が目立ってしまったのです。

しかし、各メーカーはこのような声をいち早くキャッチし、むしろ快適なテレワークの実現をサポートするようなロボット掃除機をリリースしているのをご存知ですか?
今回は、テレワーカーやテレワークをする家族を持つ人におすすめしたいロボット掃除機3選をご紹介します。

テレワークとロボット掃除機は本当に相性が悪い?

コロナ禍で行われたパナソニック社による調査では、「家で仕事をしている最中にロボット掃除機を使用することについて、不安・不満を感じることはありますか?」という質問に対し、84%が「ある」と回答しました(「在宅ワーク時の床掃除」に関する調査|パナソニック社)。

テレワークが推奨され、家にいる時間が長くなることで、実はロボット掃除機への不満が一時的に増えてしまったようです。

参照:在宅ワークの盲点…約9割が「床が汚れやすくなった」と回答! 新しい生活様式では、ロボット掃除機も「在宅ワーク対応」へ

具体的には、まず騒音問題。
オフィス勤務が前提であった頃は、自分や家族の外出中に利用することが多かったロボット掃除機ですが、テレワークが推奨されたコロナ禍においてはその騒音に不満を感じるユーザーが多かったようです。

機械の駆動音に加え、ロボット掃除機がデスクや作業用の椅子、ドアやその他の家具などに何度も当たることで、どうしても「騒音」になってしまいました。確かに、オフィスでは働く環境が最適化されていますから、騒音などには悩まされることはなく、そのギャップが余計にストレスとして感じられてしまったようです。

ほかにも、テレワークで集中して作業している時や大事なオンライン会議中に、部屋にロボット掃除機が入ってきて集中力を削がれてしまうことや、テレワーク中の家族やオンライン授業を受けている子どもたちの状況を考慮すると、ロボット掃除機を利用できる時間が限られてしまうなど、使いにくさを感じる場面が増えてしまったのですね。

しかし、そもそもロボット掃除機は、現代人のライフスタイルの変化によって生み出されて、進化してきた商品です。各メーカーは、こういった声をいち早く拾い上げ、むしろテレワークと相性抜群のロボット掃除機を開発しているのです。

騒音問題や時間の制約は増えてしまった中で、汚れはますます溜まっていくという状況にお悩みのテレワーカー、もしくはテレワーカーの家族を持つ方におすすめのロボット掃除機をご紹介します。

テレワークにも最適な最新ロボット掃除機3選

国産ロボット掃除機「ルーロ」|パナソニック

引用:https://panasonic.jp/soji/products/rulo.html

国内の代表的家電メーカーであるパナソニックから発売されている、ロボット掃除機RULO(ルーロ)。三角形の形が特徴的なデザインで、部屋の隅々まで汚れを吸い取ってくれるのもポイントです。

テレワークで嬉しい機能としては、「低騒音化設計」に加えて、「音ひかえめ設定」が選択できること。通常よりも少しゆっくりとした動きになりますが、気になる騒音をより抑えつつも、しっかりお掃除をすることができます。音の大きさは47.8dbと、平均的なオフィスの約50dbとほぼ変わらないほど静かです。

また、さらに新しく実装されたのが「在宅掃除モード」。この「在宅掃除モード」を使うと、人がいるエリアをレーザーが察知し、半径50cm以内に近づくことはありません。さらに、人を避けて掃除ができていない場所はしっかり覚えていて、掃除終了前に自動で戻って掃除してくれます。

少々お値段は張りますが、国内メーカーにこだわりたい方にはイチオシのロボット掃除機です。

ロボット掃除機といえば「ルンバ i3」|アイロボットジャパン

引用:http://www.irobot-jp.com/product/i3/

ロボット掃除機で世界的な知名度を誇る、アイロボットのルンバ。「ロボット掃除機=ルンバ」と思っている方も多いのではないでしょうか?

数あるアイロボットのロボット掃除機の中で、今回は、予算を押さえながらも最新の機能が利用できる「ルンバi3」をご紹介。「ルンバi3」は様々なセンサーを搭載しており、障害物やロボット掃除機が入り込めない狭いエリアなどは事前に察知し掃除を行うため、不要な
衝突音や衝撃を防ぐことができます。

また、初期のロボット掃除機では当たり前であったランダム走行ではなく、部屋のレイアウトを事前に把握し一方通行で掃除を行うため、何度も同じ場所を行き来して、動きが予測できないことに対するストレスの心配もありません。

世界的メーカーで安心のクオリティを求める方におすすめです。

掃除機+床拭きが1台で完結「ルンバ コンボ j7+」|アイロボットジャパン7

引用:http://www.irobot-jp.com/roombacombo/

こちらも、世界的なロボット掃除機のブランド、アイロボットのルンバシリーズからご紹介します。

実はアイロボットでは、ロボット掃除機のルンバだけではなく、ブラーバという床拭きロボットのシリーズも展開しています。今回ご紹介する「ルンバ コンボ j7+」はなんと掃除と床拭きが1台で実現してしまうという、夢のようなロボット掃除機です。

お値段も今回ご紹介する3つの中で最も高額ですが、そのクオリティは言わずもがな。掃除機がけと床拭きを同時に行うため、非常に効率的で、ご自身や家族のテレワークにより在宅時間が増え、以前より汚れが気になるものの、掃除の時間が限られてしまうという方にぴったりの商品です。

テレワークに最適化されたロボット掃除機を活用してみよう

今回は、テレワーカーやテレワーカーのご家族におすすめしたい、最新のロボット掃除機をご紹介しました。

ロボット掃除機にとっては逆境とも思われたコロナ禍でしたが、むしろ、これからの私たちの働き方やライフスタイルに合わせて、進化を遂げていることが分かりました。

テレワークに最適化されたロボット掃除機を活用することで、快適なテレワークを実現させましょう。