会社がテレワークになり、自宅で作業をしている人もいるでしょう。すべての人が、自宅に快適なワークスペースを持っているわけではありません。そのためテレワーク前提のマンションを検討している人も少なくないでしょう。今回はテレワーク前提のマンション選びのポイントを紹介します。

テレワーク部屋にするか、住居兼テレワーク空間にするか

テレワーク前提のマンションの利用頻度や使い方によって、マンション選びのポイントは変わってきます。ご自身のテレワークスタイルによって決めていくといいでしょう。

テレワーク部屋にするなら

自宅からテレワーク前提のマンションへ「出勤」したいと考えている方におすすめな方法です。通いのテレワーク部屋を想定している人は、自宅に近いテレワーク前提のマンションを選択したほうがいいでしょう。自宅があるにもかかわらずテレワーク空間に移動するメリットが感じられる場所を選ぶことをおすすめします。たとえば移動途中にお気に入りのお店がある、景色がきれい、電車で数駅行く間に小説が読めてリラックスできるなど……。テレワーク部屋に、ご自身の気持ちが上向きになるポイントが紐付けられると、モチベーションアップにもつながるはずです。

住居兼テレワーク空間にするなら

現在の住居から完全に引っ越して、住居の一角で仕事をするスタイルです。通う必要がないので、交通の便を気にしなくてもいいというメリットがあります。ただオンとオフの区別がつきにくくなるため、メリハリをつけて仕事がしやすい間取りを選ぶことが大切です。

同時にお子さんがいる場合は、保育園をはじめとする教育施設との距離、公園の有無などもチェックする必要があります。住居兼テレワーク空間は、ご自身の一存では決められない場合がほとんどです。現在住んでいる場所の更新時期を確認のうえ、早めに物件探しを始めておくと安心です。

テレワーク前提マンションのポイント

テレワーク前提のマンションを選ぶ際には、以下を確認しておきましょう。

☑遮音性を重要視する場合は、鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造のマンションを選べば、生活音はあまり気にせずに仕事に専念しやすいでしょう。断熱性も優れているため、冬はあたたかく、夏は涼しい環境が得られます。仕事をするうえで快適な空間となりやすいでしょう。

☑LANやWi-Fiが使える
住戸はもちろんですが、テレワークができそうな共有スペースがある場合は、そこでもWi-Fi等の利用が可能かチェックしましょう。

☑ワークスペースが区切られている
住居兼テレワーク部屋をお探しの場合は、ワークスペースが区切られた間取りを選ぶといいでしょう。DENのあるプランならば、ワークスペースとしても活用しやすいはずです。なかでも子どものいるご家庭は、リビングが見渡せる位置にワークスペースを確保できると、子どもの様子を確認しながら仕事ができるため安心です。DIYが可能な住戸の場合は、キッチンの近くにあることが多い食品庫をワークスペースに変更してもいいですね。

☑テレワーク部屋に居住性を追求しすぎない
通いのテレワーク部屋は、あくまでもワークスペースであり居住空間ではありません。たとえば住居の場合、洗濯物が乾きやすく、ひだまりでくつろげる南向き住戸を好む人は多くいます。テレワーク専用部屋の場合は、あまり日差しが入り過ぎると室温が上昇しやすく、仕事がしにくい可能性があります。住戸を選ぶときとは違う視点で選択することが大切です。

☑窓とデスクの位置を考えながら選ぶ
収納や窓がたくさんあると、机やプリンタなどの配置に困ることがあります。あらかじめどこに何を置くかシミュレーションしておくといいでしょう。Web会議をする場所も同様に想定しておくと安心です。

☑宅配ボックスがあるマンションを選ぶ
Web会議中にインターフォンが鳴ると、会議相手も気を使ってしまいます。できるだけ仕事に集中するためにも、宅配ボックスのあるマンションを選ぶといいでしょう。

テレワーク前提のマンションで快適に!

家族と同居している場合であれば、Web会議のことも気になるポイント。頻繁に行う日には、家族とは別の場所で会議ができると、お互い気を使わずに済みます。仕事もプライベートも心地良く過ごせるように、今後はテレワーク前提のマンションを選んでみてはいかがでしょうか。